内容説明
明治22年8月、山深い奈良県十津川村は記録的な集中豪雨に見舞われる。わずかばかりの耕地も家も、山とともに十津川の谷へ崩れおち、全村の3分の1の人びとが家屋敷をうしなった。復旧の見込みのない村を断念した人びとは、新天地を遠い北海道に求め、移住していく。その600戸、2600人の中に、両親をうしない、姉ともわかれた、まだ9歳の少女、津田フキがいた。
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- 和書
- あたま山 ランランらくご
明治22年8月、山深い奈良県十津川村は記録的な集中豪雨に見舞われる。わずかばかりの耕地も家も、山とともに十津川の谷へ崩れおち、全村の3分の1の人びとが家屋敷をうしなった。復旧の見込みのない村を断念した人びとは、新天地を遠い北海道に求め、移住していく。その600戸、2600人の中に、両親をうしない、姉ともわかれた、まだ9歳の少女、津田フキがいた。