出版社内容情報
世界史は、測ることから始まった──人類の6000年にわたる試行錯誤、天才科学者たちによる世紀の大発見を、物理学の世界的権威が余すところなく解説。メートルやキログラムなど、文明の繁栄を支える「7つの単位」の秘密に迫る。
内容説明
人類が追い求めた「客観性」と「正確さ」の歴史。万国共通の完全な言語である「7つの単位」、そして極めて高い精度の「測定」がなければ、現代社会も科学も技術も、決して存在できなかった。長さ、メートル。時間、秒。重さ、キログラム。温度、ケルビン。電流、アンペア。物質量、モル。明るさ、カンデラ。すべての文明は、「モノサシ」から始まった。物理学の世界的権威が語る人類6000年の挑戦と科学者の叡智。
目次
第1章 メートル―革命が生んだ「長さ」の定義
第2章 秒―太陽と音楽が育んだ「時間」の流れ
第3章 キログラム―水瓶から原爆に至る「重さ」の悲劇
第4章 ケルビン―冷熱のあいだで変化し続ける「温度」
第5章 アンペア―紀元前から人類を分かつ「電流」
第6章 モル―化学を扱いやすいものにした「束」
第7章 カンデラ―生命の「明るさ」を測ったろうそく
著者等紹介
マルティン,ピエロ[マルティン,ピエロ] [Martin,Piero]
イタリアのパドヴァ大学の正教授。専門は、実験物理学(熱核融合)。物理学の進歩に貢献した人物として、アメリカ物理学会で「フェロー」に選出されている。国際雑誌に120本以上の科学論文を執筆し、パドヴァでのRFX実験、欧州特別委員会の「ユーロフュージョン中型トカマク」など、大規模な国際研究プロジェクトの科学責任者を務める。ラジオ、テレビ、新聞などのメディアや数多くのイベントで、積極的に科学の普及を努めている
川島蓮[カワシマレン]
翻訳・通訳者、文化人類学およびジェンダー学研究者。オーストラリア国立大学博士号取得(PhD.,International,Political and Strategic Studies)。NHKワールドニュース同時通訳、在日本メキシコ大使館、国連女性開発基金(UNIFEM、現UN Women)勤務、イタリアのローマ・サピエンツァ大学非常勤講師などを経て、今に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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