出版社内容情報
いま地球上にいる人類はすべてホモ・サピエンスだが、かつては少なくとも25種類以上の人類が存在した。なぜ、ホモ・サピエンスだけが生き残ったのか? 我々ヒトは「特別」な存在なのか? こうした深遠な謎を8コマ漫画でゆる~く解説。ヒトという生物の不思議が見えてくる!
内容説明
ヒトってやっぱり特別な存在だよね。ヒトはサルより進化してるんでしょ?人類は争ってばかりの残酷な生き物だよね…。そんな人類にまつわる謎や疑問や迷信を、8コマまんがでざっくりゆる~く解説。人間とは何か、私たちは何者なのか。そんな深~い問いにもお答えできる一冊です。
目次
序章 そもそも、ヒトは特別な存在なのか?(「生物の頂点はヒト」というのは昔から続くデマである;ヒトは地球上で「最も進化した動物」ではない ほか)
第1章 初期の人類たち(直立二足歩行する人類は自然界では超レアキャラ;家族にお土産を持ち帰る。それは人類の本能 ほか)
第2章 アウストラロピテクス属からホモ属へ(森林生活を卒業できた秘密は「足の裏の形」にあった;歩くだけで殺される草原で身を守るたったひとつの方法 ほか)
第3章 ホモ属の躍進(160万年前の人類は100年前の日本人より大きい;100m走は完敗だけどマラソンなら負けないのが人類 ほか)
第4章 そしてホモ・サピエンスだけが残った(人類、ついに家を建てる技術を得る;欧州生まれで白い肌 ネアンデルタール人登場! ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rooneytom
3
8コマ漫画の部分より次ページの解説が本体。 更科功さんの本を要点だけさらいたい人にはおすすめ。 樹上ですでに直立二足歩行を行っている等の記述は最新の議論を追っていると思われる。 人類が樹上から地上へ降りた理由が、900万年前の気候変動(乾季が生じた)から来る熱さから逃れる為だったのでは、という指摘がとても興味深い。 思えば160万年前のホモ・エレクトス(トゥルカナ・ボーイ)が獲得した帽子になりそうなアフロヘアや、長い手足、体毛を失って汗腺を発達させるに至るまで、全て熱さに適応した進化だ。2022/08/19
gachin
2
ホモエレはアウストラロよりも三半規管が発達。体毛の産毛化は、集団生活ゆえの対虱適応かもとのこと。2024/04/20