災害特派員

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災害特派員

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  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784023319301
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0036

出版社内容情報

東日本大震災から10年。あの時、記者は何を見て、何を感じたのか──。2011年3月11日の地震発生翌日に被災地に入り、18日間最前線を歩き回って目撃した「惨状」。その後新設された「南三陸駐在」の記者として、現地の人々と1年間生活を共にした回想録。

内容説明

人を殺すのは「災害」ではない。いつだって「忘却」なのだ。3・11、もう一つの「南三陸日記」

目次

答えられなかった質問の答え
地図のない町
社会部員たちとの夜
赴任命令
南三陸町長の強さと弱さ
戸倉小学校と戸倉中学校
異端児の挑戦
新しい命
ライバルとの食卓
警察官の死
ジャーナリズムとは何か
最後の写真

著者等紹介

三浦英之[ミウラヒデユキ]
1974年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第一三回開高健ノンフィクション賞、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁氏との共著)で第一八回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第二五回小学館ノンフィクション大賞、文庫版『南三陸日記』で第二五回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

103
東日本大震災の取材手記である。 新聞記者の視点で 震災の現場を描く。 災害時にメディアは何をできるのか? 記者とは何かを 自己に問いながら 取材は続く…章ごとに掲載される写真が 心に残る。 震災と闘い 立ち上がった人々の記録である。 2022/06/18

hatayan

60
福島の絶望的な未来を記した『白い土地』が硬派なルポなら、本書は震災10年を機に著者が被災地で繋がった人たちとの思い出をあえて主観的に綴ったエッセイ。作中に登場する渡辺龍カメラマンは、「未来のことなんて誰にもわからないからこそ、明るい写真を撮りたい」という言葉と心揺さぶる写真を遺しました。この10年の間に著者はジャーナリズムを学ぶためにアメリカに留学。本当の意味での「情報」はインターネットでは入手できず、時間的・身体的な代償なしには決して手に入れられないとの言葉には襟を正されるようでした。2021/04/29

きみたけ

58
著者は朝日新聞社の記者で、震災後新設した「南三陸駐在」として南三陸町に赴任した三浦英之氏。先日読んだ「南三陸日記」から触発されて三浦氏のこの本を選択しました。この本は東日本大震災における彼の個人的な取材体験を綴った「手記」で、他者の人生や国内外の事件に焦点を当てた前作までとは趣が異なり、随所に感情が乱れたり文脈の整合性が取れなくなったりしていて「手記」の特徴として読み手に伝わります。「南三陸日記」とセットで読むことをオススメします。4ヶ月遅れで開催された卒業式、卒業生代表のスピーチに涙腺が緩みました。2021/10/01

ぶんこ

50
「国境なき医師団」を読んだすぐ後に読み始めたのですが、1章も読み終わらないうちに辛すぎて読めなくなりました。暫く時を置きましたが、どうしても無理。但し、絶対に最後まで読みたい本なので、もう少し気持ちが落ち着いたころに読みます。2021/05/23

ぽてち

31
朝日新聞記者として東日本大震災発生の翌日に現地入りし、その後5月から1年間に渡り宮城県南三陸町で取材活動を続けた著者の手記。様々な思いが去来する中、ジャーナリストの在り方にまで疑問を感じながら取材を続けた三浦さんの姿に感じ入った。10年目の今年14時46分。ぼくは職場の片隅に立ちひっそりと独り黙祷した。忘れてはいけない記憶。けれど忘れなければ前に進むこともできない。そんなことを思いながら読了した。2021/03/22

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