出版社内容情報
【社会科学/経済財政統計】サブプライム危機を事前予測した著者が、国際資本市場の動きをもとに米国バブル崩壊が再び近づいていることを論じる。第三次世界大戦は、兵器を使った従来の軍事戦争ではなく、ドル覇権を守るか崩すかという、金融戦争として起こる。
内容説明
リーマン危機をはるかに凌ぐクラッシュの予兆。ドル米国覇権が遂に崩壊する!国際政治経済アナリストが世界情勢の真相を暴露する禁断の書!
目次
第1章 ドル崩壊が近い!(アメリカ虚像の好景気;ドル崩壊の兆候)
第2章 覇権の世界史と「多極化」(世界史の根幹にある覇権の変動;覇権の起源:パックス・ブリタニカ;「多極化」で読み解く政治史:1914~)
第3章 米国金融覇権の時代(レバレッジ型金融革命;金融覇権の仕組み)
第4章 第三次世界大戦はすでに始まっている(「世界大戦」とは覇権をめぐる戦い;中国と手を組むロシア;BRICSの覇権戦略;対米従属に固執する日本;金融世界大戦の新局面)
著者等紹介
田中宇[タナカサカイ]
国際情勢解説者。1961年東京生まれ。東北大学経済学部卒。東レ勤務を経て共同通信社に入社し、世界のニュースを多読しながら、報道にかかる政治的なバイアスを読み解く独自の方法論を獲得。96年ごろからメールマガジン「田中宇の国際ニュース解説」の配信を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yuui02
6
日本のマスコミはアメリカ側の情報に偏りすぎなので、別の視点で情報を提示する人がとても少ない。著者は世界中の情報を分析しているので参考になります。アベノミクスとは米国金融システムを守るためのもので、国民にはなんの関係もない。延命しているだけなのでいずれ崩壊する。日本にとっては自滅策。世界各国は米覇権の終わりに備えて非ドル化、多極化への対応をすすめていますが、アメリカに傾倒しすぎな日本は対応が遅れている。今後が恐ろしい。2015/03/31
ごんちゃん
5
真面目に金融を学びたい良い子は、読んじゃいけない本。"小説"として、または週刊誌的に読むなら面白い。煽情的な週刊誌が大手マスコミの書けない真実を付いてることがあるように、この本にも意外に真実が隠されてるか~も~ね~?2015/09/18
nori
5
It is author's day dream, despite I agree with Anglo-Saxon dominance. There are obvious falses, for example German economy is strong without exchange rate support, analyzing world economy without statistics. Cynically pro US are supported by this book.2015/06/03
星空の挑戦者
4
2章、3章は帝国主義者v.s.投資家の闘いという視点で書かれていて面白いです。一つの考え方ですね。2015/08/30
まっさん
2
こういう視点も必要だなって痛感。歴史は『お金』で動いている?いま世界大戦の進行中で日本はアメリカ様に付き従って破滅の途上だそうです。お金持ちの方は読まれた方が良いかもですね〜2015/03/22