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にわかには信じられない遺伝子の不思議な物語

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784023312388
  • NDC分類 467.2
  • Cコード C0040

内容説明

人間の活動はすべて、私たちのDNAのなかに検証できる痕跡を残す。そのDNAが記録する物語が音楽のことであれ、スポーツのことであれ、無節操な病原菌のことであれ、それらの話がトータルで、地球上の人類誕生にまつわる遠大で入り組んだ物語になっている。そして私たちが自然の最高の誇りであると同時に、自然の最も不合理な産物でもあるのはなぜか、その理由を教えてくれる。愛も、才能も、闘いも―DNAに刻まれた人類の歴史をひも解く全米ベストセラー・ノンフィクション!

目次

第1部 決め手はA・C・G・T―遺伝子スコアの読み方(遺伝子、奇形、DNA―生物はどうやって形質を子どもに伝えるのか?;瀕死のダーウィン―なぜ遺伝学者は自然淘汰説を抹殺しようとしたのか?;DNAは壊れるもの―自然はどうやってDNAを読み、どうして読みちがえるのか?;DNAの楽譜―DNAはどんな種類の情報を蓄えるのか?)
第2部 動物としての過去―這うもの、跳ね回るもの、殺すもの(DNAの釈明―なぜ生命はこれほどゆっくり進化し、そしていきなり複雑になったのか?;生存者と肝臓―最も古く最も重要なDNAは何か?;マキャベリ主義の微生物―ヒトDNAのどれだけが本当にヒト特有なのか?;愛と先祖返り―どの遺伝子が哺乳動物を哺乳動物たらしめるのか?;ヒューマンジーなどの惜しい失敗―人間はいつ、どうして、サルから分かれたのか?)
第3部 遺伝子と天才―人間が人間らしくなったわけ(緋文字のA・C・G・T―なぜヒトは絶滅しかけたのか?;サイズが問題―どうして人間はこれほどにグロテスクに大きい脳を獲得したのか?;遺伝子の芸術―芸術的才能はDNAのどれくらい深いところにあるのか?)
第4部 DNAのお告げ―過去、現在、未来の遺伝学(過去は序章、のこともある―遺伝子は歴史的英雄について何を教えてくれるのか(そして教えられないのか)?
三〇億の小さいかけら―なぜ、ヒトはほかの種よりたくさん遺伝子を持っていないのか?
得やすいものは失いやすい?―どうして一卵性双生児はまったく同じではないのか?
私たちが知っている(そして知らない)生命―それで、一体何が起こるのか?)

著者等紹介

キーン,サム[キーン,サム] [Kean,Sam]
ワシントン州在住のサイエンス・ライター

大田直子[オオタナオコ]
翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨクト

24
ノンフィクション作品。実に面白い!遺伝子の多岐に渡る領域についての科学者達の人間ドラマ、そして遺伝子を巡る人間史の物語。細胞核の中に収まるほど小さいのに、千差万別多種多様な生物群、十人十色の人間をつくり出している。この事実だけでも心踊るね。本書は本当に遺伝子に関わるいろんな物語が詰まっている。ちょいと難しい部分もあるが、それぞれのエピソードが面白いので苦にならない。「興味深いところ」「もっと知りたいところ」へのポストイットが今年度最多を記録しました。2013/10/28

イノ

19
遺伝子にまつわる人たちと歴史と不思議な物語。  専門的な話は難しかったが紐解いていく歴史、ホッキョクグマの肝臓、原爆、疾患と天才の関係、虚弱なダーウィンなどなど豊富なエピソードは読み応えがあり面白い。  読んでてふと自分の遺伝子に興味を持って検査キットを取り寄せてみたw  結果は次のコメントにでも(・v・*)2016/07/17

手押し戦車

18
遺伝子は親から受け継ぐ部分もある。受け継いだ遺伝子も日常の生活や思考で使われなかったらスイッチが入らない状態になる。人は一日に数万回の思考を行いそのときに必要な遺伝子情報を使っている。人の心が遺伝子のスイッチを決めている。自分自身が好きなことをするのは必要な遺伝子のスイッチが入りとことん打ち込める。遺伝子は過去の記憶を全て持っているので、自分の思考が変わると遺伝子情報も変わって行動が変わり習慣が変わる。人は遺伝子の情報に操られて生活をしている。遺伝子は全ての考えを受け入れて情報を引き出してくれる2015/04/26

moshi

15
面白かった!…けど、読むのにかなり時間かかった…笑 そもそも遺伝子とは何か?という話から発見されるまでの歴史、研究者達のエピソードや遺伝子雑学など、遺伝子にまつわるあれこれの本。チンパンジーと人間の混合種を作ってみようとしたり、熊の肝臓食べて皮膚がベロベロになっちゃったり、アインシュタインの脳が盗み出されたりと、変な話がいっぱい。科学者ってやっぱり変で面白い(とんだ偏見、笑)。また、知ってはいたけれど、環境で遺伝子の働きが変わってくるというエピジェネティクスの話は興味深い。人の可能性にわくわく。2019/12/10

ケニオミ

10
事務職としてゲノム関係の職場に勤務しているため、ゲノム関係の本は積極的に読むことにしています。本書は遺伝子を様々な視点から取り上げながら、遺伝子についての初心者が興味を失わない内容で書くという妙技を実現させた本だと思います。何冊か遺伝子関係の本を読んでいると、共通する内容に遭遇することが多くなるのですが、本書は歴史上の人物を遺伝子の側面から表すことでうまく読者を惹きつけることに成功していますね。個人的には、人間は遺伝子レベルでの多様性が欠けていることから、過去には絶滅危惧種であったことに興味を覚えました。2013/10/31

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