内容説明
人間の活動はすべて、私たちのDNAのなかに検証できる痕跡を残す。そのDNAが記録する物語が音楽のことであれ、スポーツのことであれ、無節操な病原菌のことであれ、それらの話がトータルで、地球上の人類誕生にまつわる遠大で入り組んだ物語になっている。そして私たちが自然の最高の誇りであると同時に、自然の最も不合理な産物でもあるのはなぜか、その理由を教えてくれる。愛も、才能も、闘いも―DNAに刻まれた人類の歴史をひも解く全米ベストセラー・ノンフィクション!
目次
第1部 決め手はA・C・G・T―遺伝子スコアの読み方(遺伝子、奇形、DNA―生物はどうやって形質を子どもに伝えるのか?;瀕死のダーウィン―なぜ遺伝学者は自然淘汰説を抹殺しようとしたのか?;DNAは壊れるもの―自然はどうやってDNAを読み、どうして読みちがえるのか?;DNAの楽譜―DNAはどんな種類の情報を蓄えるのか?)
第2部 動物としての過去―這うもの、跳ね回るもの、殺すもの(DNAの釈明―なぜ生命はこれほどゆっくり進化し、そしていきなり複雑になったのか?;生存者と肝臓―最も古く最も重要なDNAは何か?;マキャベリ主義の微生物―ヒトDNAのどれだけが本当にヒト特有なのか?;愛と先祖返り―どの遺伝子が哺乳動物を哺乳動物たらしめるのか?;ヒューマンジーなどの惜しい失敗―人間はいつ、どうして、サルから分かれたのか?)
第3部 遺伝子と天才―人間が人間らしくなったわけ(緋文字のA・C・G・T―なぜヒトは絶滅しかけたのか?;サイズが問題―どうして人間はこれほどにグロテスクに大きい脳を獲得したのか?;遺伝子の芸術―芸術的才能はDNAのどれくらい深いところにあるのか?)
第4部 DNAのお告げ―過去、現在、未来の遺伝学(過去は序章、のこともある―遺伝子は歴史的英雄について何を教えてくれるのか(そして教えられないのか)?
三〇億の小さいかけら―なぜ、ヒトはほかの種よりたくさん遺伝子を持っていないのか?
得やすいものは失いやすい?―どうして一卵性双生児はまったく同じではないのか?
私たちが知っている(そして知らない)生命―それで、一体何が起こるのか?)
著者等紹介
キーン,サム[キーン,サム] [Kean,Sam]
ワシントン州在住のサイエンス・ライター
大田直子[オオタナオコ]
翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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