目次
第1章 哲学から音楽へ―ランシエールを駆け抜ける(文化大革命の後、プロレタリアはもう眠らない;サバルタンは倫理と分子革命に反対して演技する;第一美学要綱―(1)感覚的なものの分割
第一美学要綱―(2)美学革命と音楽
第一美学要綱―(3)「有機的知識人」の不在)
第2章 ロックンロールの美学(芸術の美学体制における音楽―諸君、音楽を文化から守るために“ロック”したまえ;暴走するミメーシス―プラトン、ロックンロールを恐れる;はじめに歌ありき―天上の歌、地上の歌、自然の歌;真似られる沈黙の歌―美学革命による美学体制の定置)
第3章 鳥たちのブルース(音楽が歌である偶然と必然;リフにはじまる;ビロードの憂鬱/主体の技法;二つのノイズ)
第4章 平等の音楽(音楽=言葉、再び―転到から逆転へ;知らないことを教える―「すべての人間は芸術家である」;政治的なアメリカ音楽―即興の帰還)
著者等紹介
市田良彦[イチダヨシヒコ]
1957年生。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。神戸大学大学院国際文化学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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μέλισσα
1
1章のみ 音楽の方には明るくないので、ランシエールの概説とされていた1章だけ読んだが、正直に言えばそれでも最後の方は少し分からなかった(これは単純に読解力の問題かもしれないが)。 一度、『言葉の肉』『感性的なもののパルタージュ』『不和』あたりを読んでランシエールをより知りたくなったら、一つの発展的読解として読み直しに来ようかと考えている。 と書きながら最後のページを見て初めて知ったけど、これって「概説を超えて耽溺を目指す」シリーズだったんですね。そのことさえ念頭に置いておけばおそらく良い本。2025/01/19