出版社内容情報
【文学/その他】『鬼平犯科帳』をはじめ、池波作品に登場する食べものを日本料理店「分とく山」の野?痘m光氏が再現。池波流の江戸料理を存分に味わう30選。同時進行のエッセイでは、編集担当として長く交流のあった重金敦之氏が「池波と食」について語りつくす。
内容説明
鬼平が舌鼓を打った軍鶏鍋、秋山大治郎が飲んだ根深汁、梅安がつくった鰹飯。池波作品でおなじみの料理を日本料理店「分とく山」総料理長の野崎洋光氏が再現。料理のコツをわかりやすくまとめたレシピ付き。
目次
第1章 春(韮の味噌和え;木賊独活 ほか)
第2章 夏(鰹飯;芋茎汁 ほか)
第3章 秋(里芋の田楽;漬け鮪の炙り ほか)
第4章 冬(軍鶏鍋;餡かけ豆腐 ほか)
第5章 江戸の粋(浦里;白粥 ほか)
著者等紹介
野崎洋光[ノザキヒロミツ]
1953年、福島県生まれ。武蔵野栄養専門学校卒業。80年、「とく山」料理長に就任。89年、「分とく山」を開店し、総料理長となる。食を通して故郷・福島の復興支援に力を注ぐ
重金敦之[シゲカネアツユキ]
1939年、東京生まれ。朝日新聞編集委員、大学教授を経て、文芸ジャーナリスト。日本文藝家協会会員。「週刊朝日」在任中に松本清張、池波正太郎、渡辺淳一らを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yuzuriha satoshi
25
池波正太郎は食事シーンを使って 江戸時代の人々ましてや小説の架空の人物をぐっと身近に引き寄せてくる力を持っている 池波正太郎以降 食事シーンを書くのは常套手段になり 食事自体を中核に持ってくる物語も増えた が 池波を超える作家は未だに出ない2013/10/01
剛腕伝説
13
池波正太郎の作品に登場する江戸料理を分けとく山の野崎氏が再現した一冊。流石にそのどれもが、上品で美味しそう。但しこうやって見ると、江戸料理とはいえ、江戸独自のものは少なく、地方で受け継がれてきた料理が江戸で花咲いたと言う感じか?2023/02/18
退院した雨巫女。
12
《私-図書館》池波作品に登場するメニューや、池波先生が、行き付けのお店の紹介。行きたいなあって、よく旦那が言ってた。池波先生の大ファンで、野崎さんの分とく山に行きたいって言ってたなあ。2015/04/04
tetsubun1000mg
11
池波正太郎さんの小説に登場する料理を「分とく山」の野崎料理長が調理する。 文章は元新聞社で池波さんなどの文豪を担当した方が書いているらしいので池波さんエピソードが入って興味深い。 素材を大事にするシンプルな料理がお好きだったようですね。 画像もたっぷりで、材料、作り方も書いてあるので味を想像して楽しめた。2020/08/15
ヨコット
10
鬼平犯科帳の軍鶏鍋や真田太平記で豊臣秀頼が食した蒲鉾など、江戸の料理を再現。豆腐や葱やごぼうなど身近にある食材を使って、決して贅沢ではないがちょっと手をかけて美味しく頂く知恵と工夫が感じられる。厚めに切った大根と長葱のなべなど、具材はいろいろ入れ過ぎないのが「池波流」美学。きっぱりと潔い。ただし薬味は万能葱や生姜、七味唐辛子のほか胡麻味噌などいろいろ用意して。明日はまた寒さが戻りそうだ。熱燗で楽しみたい。2015/03/06
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