内容説明
「日本没落論」を一刀両断!日本経済は立ち上がる!さあ、再生を始めよう!気鋭のエコノミストが説く、日本が復活するための提言。
目次
第1章 復興への道(我々は日本列島に住んでいる;震災で通貨価値が上昇する国 ほか)
第2章 内向きになるアメリカ(オバマ大統領の一般教書演説;アメリカのサービス輸出 ほか)
第3章 燃え上がるアラブ(資源・食糧バブルの再来;チュニジアとエジプト ほか)
第4章 中国とヨーロッパ(中国の消費市場の規模;中国共産党が最も恐れるもの ほか)
第5章 さあ、復興と成長を始めよう(分岐路;TPPとは何なのか? ほか)
著者等紹介
三橋貴明[ミツハシタカアキ]
作家、経済評論家、中小企業診断士。1994年東京都立大学(現・首都大学東京)経済学部卒。外資系IT企業ノーテルをはじめNEC、日本IBMを経て2008年に中小企業診断士として独立。2007年頃、インターネットの公開情報に基づいた韓国経済に対する分析、予測が反響を呼び、同年7月『本当はヤバい!韓国経済』(彩図社)を刊行。企業の財務分析で培った解析力をマクロ経済に応用し、経済指標など、豊富なデータをもとに国家経済を多面的に分析する手法が注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マッサー
10
とても勉強になる内容。❗️❗️❗️❗️❕ 本当の書籍名「日本経済 失敗の本質」2024/01/27
Honesty
3
著者の本の中で一番感銘を受けた本。彼の主張はぶれないし、明確だ。根底には日本を愛する心がある。震災国としての運命を受け入れ、今は毎年20兆円規模の国債を発行し、公共投資を増やし、防災や耐震に投資するべきであること。日米だけでGDPの9割を占め、アメリカよりも関税が低く、しかもアメリカの得意分野であるサービス輸出による日本のアメリカ化で、日本が食い物にされることを理由にTPPに反対など、このレビューでは書き切れないほど目からウロコな事実がたくさんであった。ワードで彼の主張をまとめ、研究しようと思う。2011/11/04
カインズ
2
【日本が採るべき道】激動する世界の中で日本が採るべき道を示す一冊。世界情勢の変化を分析し、日本の現状にあった戦略を提示している。TPPに参加することの愚やアラブ動乱から見えてくる中国の危機等、重要な問題にも言及している。また、本書では、データだけではなく、歴史的、文化的な視点からのアプローチもされているように思われた。様々な視点から世界、そして日本を見ることができる一冊である。2011/05/21
renren
1
ユーロ圏であるがゆえの破綻と、再生の手詰まりの解説が秀逸。日本のバブル崩壊時の公的資金注入は内国の銀行(や企業)の救済だったけど、アイルランドは、外国からの投資マネーの救済(仏独の銀行が投資していたお金を補填するだけで、内国民には恩恵少)は考えるところ大。TPPの、外国の投資企業のクレーム(賠償)に、結局主権(自国の政策決定)が侵されるというのも問題。経済を俯瞰的にずばりと切ってくれるのでダイナミックな流れが見えてきます。日本は災害国家、安全というインフラ整備のために需要喚起・公共投資すべき、同感。2011/09/28
どりたま
1
今の世界(アメリカ、アラブ、中国、ヨーロッパ)の現状を踏まえて日本はどのような状態に置かれているかを分析し、またどのように行動すればよいかについて解説している本です。テレビ、新聞に振り回されず、正確な情報をつかむことの大切さを著者から学びました。2011/08/23