内容説明
二十一世紀はもう一度、「人間も自然の一部である」という根本に立ち返り、人間と自然の調和を考えなければならない。「花鳥諷詠」はそのための有力な方法となるだろう。この句集を読んで一人でも多くの人が、自然と共に生きる喜びを知っていただけたら、と願っている。汀子第五句集。
目次
一九九〇年‐九一年(冬―一月;春―二月・三月・四月;夏―五月・六月・七月;秋―八月・九月・十月;冬―十一月・十二月)
一九九二年‐九三年
著者等紹介
稲畑汀子[イナハタテイコ]
1931年、横浜に生まれる。小学生の頃から、祖父高浜虚子・父高浜年尾に俳句を学ぶ。1935年、兵庫県芦屋に転居。1956年、稲畑順三と結婚、二男一女の母となる。1977年「ホトトギス」雑詠選者に、1977年、父の死去により主宰を継承。翌年、夫と死別。1982年より朝日俳壇選者に、1994年‐96年、NHK俳壇の講師・選者となる。1987年、日本伝統俳句協会を設立し会長に、2000年、虚子記念文学館を芦屋に開館、理事長に就任する
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