朝日新書<br> 終章ナチ・ハンター―ナチ犯罪追及ドイツの80年

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朝日新書
終章ナチ・ハンター―ナチ犯罪追及ドイツの80年

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022953490
  • NDC分類 329.67
  • Cコード C0230

出版社内容情報

ナチによる「負の遺産」の清算のため殺人罪の時効を撤廃し、戦後80年が経とうとする今も、ドイツではナチに協力した人たちの責任追及が続いている。その先頭に立つのが、「ナチハンター」と呼ばれる人たちだ。戦後のドイツは「過去」とどう向き合ってきたか、彼らの活動を通して描き出す。


【目次】

内容説明

今も続く捜査98歳の元収容所看守が訴追された訳。首相を平手打ち、南米まで追跡、迫る最後の裁判…ナチ犯罪者を追う者たち、その実像とは。

目次

「働けば自由になる」の門が開いた
ナチ訴追の「司令塔」が担う重責
ニュルンベルク裁判と非ナチ化 進展と停滞
「杖に泥がついていたドイツ」
歴史的裁判、アウシュヴィッツとは何だったのか
判決が投げかけたもの ナチ犯罪の特異性とは
バウアーの突然の死 アイヒマン裁判への貢献
世界を驚かせた一撃 元ナチ党員の首相に平手打ち
夫婦のハンターと時効論争
アメリカで最も有名な「ナチ・ハンター」
司法官僚の暗躍 「机上の犯罪者たち」を救った恩赦
遅れてきたハンター 司法の壁に「常識」で挑む
イワン雷帝と呼ばれた男の数奇な運命
「ただの看守」が裁かれる
裁きは誰のため?
揺らぐドイツ社会 問われる「過去の克服」

著者等紹介

中川竜児[ナカガワリュウジ]
1974年、愛媛県生まれ。横浜市立大学文理学部で哲学を学んだ後、2000年に朝日新聞社に入社。鳥取や大津、京都、大阪など主に関西で勤務した。2010~11年、ドイツに語学留学。金沢総局次長を経て、2021年12月からGLOBE編集部員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ザビ

10
ドイツには「ナチ犯罪追及センター」があり、2026年現在でも国内外の捜査機関と協力し、周辺捜査や証拠固めの活動でナチス関係者を追跡、各地検察に証拠提供し訴追を後押しする。センターの武器は178万枚に及ぶ検索カード。ナチ残党の個人名、所属部隊や犯罪発生場所等で分類されているらしい。センターは1958年に設立された独立行政法人?みたいな組織で、当然容疑者逮捕までの権限はなく、警察と探偵のミックスみたいなものか。当たり前だが被告は概ね100歳前後、刑罰は◯施設での見回りとか書記係とか。痴呆により裁判にならない→2026/03/15

みじんこ

8
末端・高齢のナチの戦犯を裁く意義とは何か。ナチ・ハンターの活動、刑法の正犯・幇助犯の違い、強制収容所を死の灰を生産する工場とみなす論等について知るにつれ妥当ではあると思えた。キージンガーへの平手打ち事件はまさに命がけの行動。ドレーアー法のような元ナチ党員が社会に残っていた時代ゆえの根深い問題も浮かび上がる。街中のつまずきの石、生きた証を残す大切な取り組みだ。最後はイスラエルのガザ侵攻について。贖罪の気持ちも理解できる一方、「どこにいても全ての人を守らなければならない」という教訓もあるのではとの指摘に頷く。2026/02/22

Go Extreme

3
終章ナチ・ハンター ナチ犯罪追及 ドイツの80年 ホロコースト 親衛隊 戦争犯罪 ニュルンベルク裁判 フリッツ・バウアー アイヒマン裁判 ルートヴィヒスブルク中央捜査局 アウシュヴィッツ裁判 逃亡ナチス 消えない罪 時効廃止 過去の克服 司法の責任 組織の歯車 ジョン・デミャニュク オスカー・グレーニング 加害者の高齢化 最後の審判 記憶の継承 負の遺産 補償問題 強制収容所 ネオナチ 正義の追求 南米逃亡 イスラエル諜報特務局 証拠資料 司法制度 世代間の対話 歴史教育 未来への教訓 戦後秩序 終章2026/02/11

miharasi_mamiya

2
ドイツでナチス関係者を追うナチ・ハンターがどういった活動をしてきていたのかを調べて取材した内容。戦後ナチスの過去をドイツがどう対応してきたのかの歴史でもある。ナチス関係者を追う動きは戦後しばらくたってから行われたのが実情で、戦後すぐにはまだ難しかったようだ。実際の国の運営上ナチスの関係者を一掃することは難しく、世代交代が進んでからナチス関係者を追う動きをすることが可能になった。しかしそれでもナチス関係者を追いつきとめ実際の裁判にかける行為には一定の意味があるということだ。2026/01/07

ボンタンパンチ

2
戦後、各地に逃亡したナチス関係者たちを追ったナチハンターたちの実像やその功績について取材したルポ。国家レベルの犯罪となれば、戦後も当然加担した者たちが残っており、彼らは密かにナチ戦犯の逃亡を手助けしたり刑法改正で裁きを免れるようにしたりと追及を妨害していた疑いがある。一見華々しいハンターたちだが、その陰ではそうした勢力との見えない攻防があったことを知った。今や高齢となった収容所職員らを裁く理由もある程度納得。終盤はイスラエル問題に関連してドイツの過去への向き合い方を今一度問うている。2026/01/03

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