出版社内容情報
ナチによる「負の遺産」の清算のため殺人罪の時効を撤廃し、戦後80年が経とうとする今も、ドイツではナチに協力した人たちの責任追及が続いている。その先頭に立つのが、「ナチハンター」と呼ばれる人たちだ。戦後のドイツは「過去」とどう向き合ってきたか、彼らの活動を通して描き出す。
【目次】
内容説明
今も続く捜査98歳の元収容所看守が訴追された訳。首相を平手打ち、南米まで追跡、迫る最後の裁判…ナチ犯罪者を追う者たち、その実像とは。
目次
「働けば自由になる」の門が開いた
ナチ訴追の「司令塔」が担う重責
ニュルンベルク裁判と非ナチ化 進展と停滞
「杖に泥がついていたドイツ」
歴史的裁判、アウシュヴィッツとは何だったのか
判決が投げかけたもの ナチ犯罪の特異性とは
バウアーの突然の死 アイヒマン裁判への貢献
世界を驚かせた一撃 元ナチ党員の首相に平手打ち
夫婦のハンターと時効論争
アメリカで最も有名な「ナチ・ハンター」
司法官僚の暗躍 「机上の犯罪者たち」を救った恩赦
遅れてきたハンター 司法の壁に「常識」で挑む
イワン雷帝と呼ばれた男の数奇な運命
「ただの看守」が裁かれる
裁きは誰のため?
揺らぐドイツ社会 問われる「過去の克服」
著者等紹介
中川竜児[ナカガワリュウジ]
1974年、愛媛県生まれ。横浜市立大学文理学部で哲学を学んだ後、2000年に朝日新聞社に入社。鳥取や大津、京都、大阪など主に関西で勤務した。2010~11年、ドイツに語学留学。金沢総局次長を経て、2021年12月からGLOBE編集部員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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