朝日新書<br> ぼくたちはどう老いるか

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朝日新書
ぼくたちはどう老いるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 376p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022953339
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

72歳になった著者が他人事ではなく、鶴見俊輔『もうろく帖』の「老い」をじっくり考えぬく。家族にとっての老いは不朽の名作『恍惚の人』、谷川俊太郎の棺のそばで思ったこと、3歳下の実弟の死から身近な血縁、ひとりで死ぬことを思う。注目の思索エッセイ。


【目次】

内容説明

誰もが歩む老いの「道」をたのしく歩きたい。「老い」の世界へ分け入ってその先へ。

目次

第1部 もうろく(パスする;もうろくのけいこ;みずからをよぼよぼと見さだめることのむずかしさ;ゆっくり読む、ゆっくり生きる、ゆっくり死ぬ;人間はいてもよいがいるとしたら;もうろくの中に立つ日;はじめもおわりもない;ゆっくり読むことは大切だ;友は少なく;アミーバとアミーバのように;世界は今も考える場所だ;ただ、ころばないことを;「その世」;まちがう;最後の日へ)
第2部 家族にとって「老い」とはなにか(エラい人が「老い」るとき;ふつうの人が「老い」るとき;夫婦が共に「老い」るとき)
特別篇 二人の「俊」

著者等紹介

高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年広島県生まれ。作家、明治学院大学名誉教授。横浜国立大学経済学部中退。81年『さようなら、ギャングたち』で群像新人長篇小説賞優秀作となる。88年『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、2002年『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、12年『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

99
鶴見俊輔/吉本隆明/有吉佐和子/耕治人/谷川俊太郎さんなどの著作や人生を読み解きながら、「老い」について考えるとても味わい深いエッセイ。死を意識して老いと向き合う個の問題だけでなく、老いによって生じる家族の問題などを身につまされる思いで読む。「これまでもずっと考えてきた。でもそれは「生きるため」のものだった。功利的なものだった。でも最後だけは違う。ぼくたちが本当に何かを「考える」ことのできる時期、それが「老い」なのだ」と著者は言う。避けず、恐れず、穏やかに「もうろく」する鶴見さんの境地にも深く共感。2026/01/23

アキ

88
高橋源一郎72歳。老いというものが自分事になってきた。老いについて書かれた著作から、考察してみたエッセイ風の新書。一冊目は鶴見俊輔の「もうろく帖」93歳で亡くなるまでノートを認めた。短い文章への著者の解釈をつらつら述べている。二冊目は「隆明だもの」吉本隆明の最期を看取った娘の視点。既読だったので、他者から見た老いについての著者の考えは、共感しながら読むことができた。三冊目は「恍惚の人」。四冊目は耕治人の私小説「そうかもしれない」。当事者から見た夫婦の最期。これが最も衝撃的であった。いつか読みたいと思った。2026/01/09

佐島楓

56
源一郎先生の最近のスタイルとして、文献の引用が多いという特徴があるが、テクストはあくまで手がかりにすぎず、どうしても誤読してしまう要素が入ってしまうので、かえって難しくなる部分があるなあと思っていた。それでも選書の的確さと先生の考察ににじむ人間味にだんだんと引き込まれ、気がついたら泣いていた。書くこと、考えること、生きることはわたしにとっても一体だし、知的能力を喪失していくことは恐怖にほかならない。人間って、人生って何なのだろう。切なすぎる。 2025/12/15

kawa

34
鶴見俊輔、吉本隆明、有吉佐和子、耕治人各氏の著作と源一郎氏の考察と経験を交えた「老い」と「死」の心構えレッスン。一読では消化出来ない深さなのだけれど、後ろ向きばかりに捉えるのではない微かな灯りが感じられる出会えて良かった一冊。残りの短さをそろそろ意識している自分にとって、直ぐに手に取れるところに置きたい好著になるかも。2026/01/20

ケイトKATE

22
2026年1月1日で75歳を迎えた高橋源一郎。ラジオ番組で老いについて言及していた。『ぼくたちはどう老いるか』は、鶴見俊輔の『もうろく帖』、吉本隆明の老いと死を書いたハルノ宵子『隆明だもの』、有吉佐和子の『恍惚の人』、耕治人の遺作から人間がどのように老い死ぬか高橋源一郎は深く考察している。老いは、近代社会において異物で他者で役立たずとして遠ざけられてきた。高橋源一郎は、老いについて明確な答えは書いていない。だが、『ぼくたちはどう老いるか』を読めば、誰もが老いと向きあう必要があると考えるだろう。2026/01/03

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