朝日新書<br> 人類の終着点―戦争、AI、ヒューマニティの未来

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朝日新書
人類の終着点―戦争、AI、ヒューマニティの未来

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022952547
  • NDC分類 304
  • Cコード C0295

出版社内容情報

ウクライナで、パレスチナで命が失われ、世界大戦はすぐそこにある。ビッグデータを餌に進化するAIは専制者と結びついて自由社会を脅かし、人間の価値や自律性すら侵食しかねない。テクノロジーが進むほど破壊的で不確実になる未来──世界最高の知性が全方位から見通す。

内容説明

制御不能の暴力と、人間を凌駕し始めたテクノロジー。「暴走列車」に乗った人類の終着点はどこにあるのか?全世界で頻発する戦争により、歴史は“暗い過去”へと逆戻りしつつある。一方で、データを餌に肥え続けるAIは、飛躍的な進歩を遂げ、「ビッグテック」という新たな権力者と結託し、自由社会を脅かしている。人類中心で紡がれてきた「歴史」は、次のフェーズへ移行する―。それでもなお、われわれはまだ「歴史のかじ取り」ができるのだろうか?世界最高の知性が、人類の行き着く先を大胆に予測する。

目次

1 戦争、ニヒリズム、耐えがたい不平等を超えて(エマニュエル・トッド 現代世界は「ローマ帝国」の崩壊後に似ている;フランシス・フクヤマ 「歴史の終わり」から35年後 デモクラシーの現在地)
2 「テクノロジー」は、世界をいかに変革するか?(スティーブ・ロー 技術という「暴走列車」の終着駅はどこか?;メレディス・ウィテカー×安宅和人×手塚眞 鼎談 進化し続けるAIは、人類の「福音」か「黙示録」か)
3 支配者はだれか?私たちはどう生きるか?(マルクス・ガブリエル 戦争とテクノロジーの彼岸 「人間性」の哲学;岩間陽子×中島隆博 対談)

著者等紹介

トッド,エマニュエル[トッド,エマニュエル] [Todd,Emmanuel]
歴史家、文化人類学者、人口学者。1951年フランス生まれ。家族制度や識字率、出生率に基づき現代政治や社会を分析し、ソ連崩壊、米国の金融危機、アラブの春、英国EU離脱などを予言

ガブリエル,マルクス[ガブリエル,マルクス] [Gabriel,Markus]
哲学者。1980年ドイツ生まれ。古代から現代にいたる西洋哲学の緻密な読解から「新しい実在論」を提唱し、注目を集めた。「哲学界のロックスター」の異名を持ち、伝統あるボン大学において史上最年少の29歳で正教授に就任した

フクヤマ,フランシス[フクヤマ,フランシス] [Fukuyama,Francis]
政治学者。1952年アメリカ生まれ。1989年に発売した論文「歴史の終わり?」で、西側諸国の自由民主主義が、人間のイデオロギー的進化の終着点なのではないかとの見方を示した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

confusion_regret_temptation

23
個人的にマルクス・ガブリエル氏の意見が最も腑に落ちた。特に日本の評価についてはややオプティミスティックな感もあるが、とても納得のいくものだったように思う。総じて自分たちがどうすれば良いか、といったことは語られてはいないものの、このような見方が出来る、と示唆してくれるだけで生きる指針を与えて貰った気になれたのは良かったかな。2024/04/21

ta_chanko

23
ウクライナ戦争や中東危機、アメリカ社会の分断など、現代世界は混迷を極めているが、それは「西洋近代」の賞味期限が切れかかっているからだろうか。資本主義や民主主義の劣化、貧富の差が極大化、少子化の進展、AIの発展と人類の「知」の劣化...。しかし、危機をむしろ好機ととらえれば、希望も見いだせる。AIを活用して資本主義や民主主義をアップデートし、人口減少にも耐えられる快適な社会をつくる。 結果、環境負荷も減り、争いも減少する。2024/04/12

Sakie

18
民主主義後退の点で知の巨人たちの見解は一致する。私は民主主義の終わりを目の当たりにしているのかもしれず、トッド氏の示唆する、民主主義の次に来る何かを心待ちにしたい気もする。いずれ、人口減少と外国への物的人的依存の克服には痛みを伴うのだろう。西欧vs.世界の様相も興味深い。欧米は直接的な植民地支配は止めても、経済的搾取やイデオロギーの押し付けを止めていない。一方、世界の諸国が持つそれぞれの論理は経済発展とともに明瞭になり、新しくて複雑な国家バランスが現れつつある。意思決定集団を細かく分割するのがよさそう。2024/03/14

Akki

11
単なるブームでは終わらないであろうAI時代の到来に、かつてのインターネット黎明期を思い出す。あの頃も、人間が馬鹿になるとか、教育の危機だとか、本の価値が下がるとか、たくさんの大人が騒ぎ立てた。実際のところ、それらの予測の何割かは当たったし、何割かは外れた。ヒトには適応という能力があるから、当たり前だと思う。はっきりしていることは、技術発展が止まることは無いということ。それによって、人間生活が多少影響を受けるということ。大切なのは極端に考えないことだろう。適度に面白がって、警戒も忘れない。それでいい。2024/03/11

Melody_Nelson

10
トッド目当てに読んだのだが、フランシス・フクヤマのリベラリズムについての考察と憂慮が興味深かった。民主主義によって選ばれた反リベラルの主導者たち…。そして、ポピュリズムを焚きつける「憎悪」の感情。これがアメリカで起きていることと思うと気が重くなる。マルクス・ガブリエルの「倫理資本主義」論も思いのほか面白かった。あとはAIについての話題が多かったのが、研究者のウィテカー氏が巨大テック企業に支配された世界への警鐘を鳴らしているのが印象的。無邪気に「便利なツール」としてだけ見ていてはいけないのだろう。2024/03/20

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