出版社内容情報
政治の1強体制は、日本社会にどのような変化をもたらしたのか。「法令に違反していない」「解釈を変更した」と開き直り、逃げ切る「スタイル」の確立は、「多数決」ですべての物事を押し通せることを示し、分断を生んだ。問題の本質を見失ったままの状態が続く日本の病に、物言う弁護士が切り込む。
内容説明
なぜ、まともな“議論”ができなくなったのか。分断と二極化の“弊害”を断つ!「法令に違反していない」「解釈を変更した」―。森友・加計学園、桜を見る会、旧統一教会、国葬騒動…。第二次安倍政権から続く“1強体制”で確立したのは、「法令遵守」を盾に説明責任を果たさず、逃げ切るスタイルと、「多数決」であらゆる物事を押し通す政治手法だった。問題の本質を見ずに、空回りを続ける日本の病に切り込む。
目次
第1章 国有地売却をめぐる「単純化」
第2章 “岩盤規制打破”をめぐる「単純化」
第3章 森友・加計、それぞれの「第二幕」
第4章 放置された「ウソ」の構図
第5章 銃撃事件以後も繰り返される“手法”
終章 「法令遵守と多数決」という“病”
著者等紹介
郷原信郎[ゴウハラノブオ]
1955年生まれ。弁護士(郷原総合コンプライアンス法律事務所代表)。東京大学理学部卒業後、民間会社を経て、1983年検事任官。東京地検、長崎地検次席検事、法務総合研究所総括研究官等を経て、2006年退官。「法令遵守」からの脱却、「社会的要請への適応」としてのコンプライアンスの視点から、様々な分野の問題に斬り込む。名城大学教授・コンプライアンス研究センター長、総務省顧問・コンプライアンス室長、関西大学特任教授、横浜市コンプライアンス顧問などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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