出版社内容情報
イザナキ・イザナミから始まり初代神武天皇に繋がる神話と歴史はどのような関係にあるのか。ヤマタノヲロチから稲羽の白兎、海幸彦・山幸彦まで、古事記の魅力、古事記を読むことの楽しさや現代的な意義を分かりやすく解説。
内容説明
大河小説・古事記神話の魅力満載!イザナキとイザナミによる国生みから、アマテラスとスサノヲの訣別、オホクニヌシによる地上平定、アマテラスの子孫による天孫降臨まで、ひとつひとつの神話を詳細に解説。
目次
第1章 イザナキとイザナミ
第2章 アマテラスとスサノヲ
第3章 出雲に降りたスサノヲ
第4章 オホナムヂの冒険
第5章 ヤチホコの女神、オホクニヌシの国作り
第6章 制圧されるオホクニヌシ
第7章 地上に降りた天つ神
著者等紹介
三浦佑之[ミウラスケユキ]
1946年三重県生まれ。古代文学・伝承文学研究者。千葉大学名誉教授。88年『村落伝承論』で第5回上代文学会賞、2003年『口語訳 古事記“完全版”』で第1回角川財団学芸賞、13年『古事記を読みなおす』で第1回古代歴史文化みやざき賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イリエ
18
大学の人気講義を聞いているような感じ。前のめりになるほどの面白さ。古事記ほどになると、もう別の価値観があるんですね。 2022/12/31
のざきち
16
古事記の上巻について、口語文を交えながら神話が伝える真の意味を解説した本書。とてもコンパクトにまとまっていて読みやすかったです。2022/02/18
yuki
2
古事記に登場する出来事や人物(神様)の関係が分かりやすく書かれており非常に面白かった。中巻・下巻も是非読みたいし、多くの人に読んでもらいたい。2022/01/14
高高一
2
古事記、神代の時代の名前、現代人には大変読み難い名前、神としての出身、性格を説明しているらしい。神々個々の説明、関係を分かりやすく解説されていますが、一体誰の為に書かれたのかの説明が無かったのは残念でした。この一冊では古事記の上のみで、続刊が楽しみであり待たれます。2021/02/15
もくもく
2
だいぶ時間が掛って読了、建国記念日に合せて感想UPです。「古事記を読み解く」という体で、神話の背後にある事情を考察するというのは面白いです。古来の我が国では、聖なる数は「2」であり、男と女(イザナキ・イザナミ)、日と月(アマテラス・ツクヨミ)、あるいは「天つ神と国つ神の対立構造」などで伝えられていた神話が、古事記が編纂される際に、「3」を聖なる数とするように人為的に改変され、原初の神(別天津神)が三柱となり、アマテラス・ツクヨミにスサノオが加えられ(三貴子)となったとの考察等々、なかなか興味深いのです。2021/02/11
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