出版社内容情報
終活より老活を! 眠るために生きている人になるな、精神的不調は身を忙しくして治す……小説家で医師である著者が、診療の現場や自らの60歳白血病の経験を踏まえて、食事から人づきあいまで中高年の心と身体を元気にする心得を提案。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なお
17
流し読みだけれども、病は気からと改めて感じた。 笑いが科学的に健康に良いというので実践したい(笑)2022/02/06
デコ
17
読んでいてローマは一日にして成らずの格言が思い浮かんだ。長い老後を愉しむためにはこの世を去るまでの日々を愉しみ生き抜く覚悟と意思が必要と感じた。積極的な提言は現在落ち込んでいる私には強すぎたのだが…。著者は私の大好きな本「悲素」を書かれた精神科医。2021/06/24
Cinejazz
15
現役の精神科医で小説家の帚木蓬生氏が、60歳のとき急性骨髄性白血病を患い、半年間の闘病生活を余儀なくされた経験を踏まえ、平均寿命と健康寿命との間の「不健康期間」をなくすなためのノウハウを『老活の愉しみ』と題して、老年期うつ病の処方、痛みと痒みの処方をはじめ、酒と煙草の有害性、食事療法、入浴の効果、脳・筋肉・歯・睡眠など心と身体の鍛え方を解き明かされた、身につまされる一冊です。2021/09/12
ユーユーテイン
14
健康寿命をどうしたら延ばせるのか考えていたところ、「心と身体を100歳まで活躍させる」という副題に心惹かれて手に取った。精神科医かつ作家である著者の生活全般に渡る提案は、データや学説とご自身の経験に基づいており説得力がある。日常でよく耳にする「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)、「サルコベニア」(筋肉量減少)、「フレイル」(虚弱な状態)について改めて知り、筋肉量の維持は大切だと実感した。食生活に気を配り、運動し、読み書きや物作りをして、人とほどよく付き合う。健康に関する知識を深め、楽しく継続したい。2025/08/24
すうさん
9
同級生の友人から借りた。還暦近い私達にとっても「老活」は少し早い気がして敬遠していたが本書を読んで考え方を変えないといけないと思った。帚木氏の「病棟シリーズ」は読んだが随筆を読むのは初めて。さすが医師としての見方で医療と健康を語っているが、人生の意味を語る部分は小説家だと感じた。人生の終焉を迎えるためにこそ、還暦前から考え方も行動も変化させるべきである。人生を愉しみ、自分らしく快活に生きる為にアクションを起こすべきだ。ただし正解はない。飲酒や喫煙はもちろん派手に生きるのも孤独に耐えるのもすべて自分次第だ。2020/04/24