出版社内容情報
企業の採用で使われる性格診断、放射能除染ができると信じられたEM菌……なぜあやしい科学が社会を動かす? 進化生物学で考える。
【著者紹介】
明治大学情報コミュニケーション学部教授
内容説明
企業における人事採用の際に、「性格診断」が使われることがある。しかし、非常に複雑な存在であるヒトの性格を、質問に答えてもらうだけで診断するのはかなり困難である。世間に流行している心理テストもほとんど疑似科学の疑いが強い。一方、巨大市場を形成しているサプリメントも注意が必要で、その効果をうたう主張のほとんどは疑似科学といえる。なぜこのようにあやしげな理論が蔓延しているのか?共同研究者とともに「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」を立ち上げた、疑似科学研究の第一人者が、進化生物学の視点から人間の心理の本質に迫る。
目次
人間は生まれながらの疑似科学信奉者
第1部 個人的体験の落とし穴―疑似科学のはじまり
第2部 体験を知識に格上げする―いかにして科学となるか
第3部 知識を社会で共有する―科学を使う
第4部 蔓延する疑似科学―誤解をただす
疑似科学を見分ける
著者等紹介
石川幹人[イシカワマサト]
1959年東京生まれ。東京工業大学理学部応用物理学科卒。同大学院物理情報工学専攻、一般企業での人工知能研究プロジェクト、政府系シンクタンクなどを経て、97年より明治大学文学部助教授。2004年より明治大学情報コミュニケーション学部教授。博士(工学)。専門は認知情報論および科学基礎論。ASIOS(超常現象の懐疑的調査の会)発起人メンバー。14年、共同研究者とともに、「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」を立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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