出版社内容情報
お金がなくても地域のつながりや、人情味あふれる商店街があって幸せ。「ALWAYS三丁目の夕日」のような世界が地方にはまだ残っている、というのは「東京の勝手な幻想=おしつけ地方論」にすぎない。格差・貧困・仕事などリアルな地方を見つめることで、日本の本当の姿、問題点が見えてくる。
内容説明
「東京の幻想=おしつけ地方論」と「地方のリアル」の隔たりが意味するもの。地方は理想郷なんかじゃない。リアルな地方から日本の問題が見えてくる。
目次
1 お金がなくても地方なら幸せなのか?―格差と貧困のリアル(「お金ないけど幸せでしょ」とか言うな!―金持ちをうらやむのはどこも同じ;「貧乏は自己責任」とか言うな!―地方には抜けられないしがらみがある;「上京=成功」の時代はもう終わった?―豊かな子ども時代の思い出が団塊ジュニアの不安を加速する)
2 ノスタルジーで飯は食えるのか?―仕事と文化のリアル(地域の人と仲良くなっても仕事なんてもらえない!―グローバライゼーションにさらされる地方のための就労支援;「ノスタルジックな商店街」に気をつけろ!―ノスタルジーが覆い隠す過去のリアル;昭和ノスタルジーと1990年代―アジアブームと東京の変化;「東京には売っていない○○」に震える…!―東京人よりイケてる俺たち;グローバライゼーションの時代のおしつけ地方論)
3 「おしつけ地方論」の先へ―その限界と可能性(「見る」から「見られる」へ―おしつけ地方論を克服するもうひとつの方法;地方の問題から自分の問題へ―旅における「気づき」の可能性;郊外のロードサイドの風景はなぜ魅力的でないのか?―おしつけ地方論の正の側面)
著者等紹介
阿部真大[アベマサヒロ]
1976年、岐阜県生まれ。東京大学卒。社会学者。甲南大学教授。専門は労働社会学、家族社会学、社会調査論。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
Willie the Wildcat
HMax
おかむら
ステビア