出版社内容情報
山田宗樹氏推薦!「帰去来」の衝撃が、今も尾を引いている。自分の目指す小説の、ひとつ理想形を見た気がする。警視庁捜査一課の“お荷物刑事”志麻由子は、連続殺人犯の捜査中に、何者かに首を絞められ気を失う。目覚めたのは異次元の「光和27年のアジア連邦・日本本共和国・東京市」だった……。その世界に存在するもう一人の自分は、異例の出世をした“東京市警のエリート警視”だった。彼女は闇組織から命を狙われ、警察内部でも汚職警官の摘発など、非情な捜査方法が非難を浴び、孤立無援であることを知る。戸惑いながらも志麻由子は、光和27年の東京市で“エリート警視”になりすます。やがて、由子が異次元へタイムスリップした理由がわかってくる。元の世界に戻るには事件を解決するしかなかった。この世界の本当の彼女はどこへ消えたのか? 由子は元の世界へ戻ることができるのか? 大沢在昌、作家生活40周年記念の1冊として書かれたパラレルワールド警察小説。執筆10年に及ぶ大長編、ノベルズ版で刊行?
内容説明
警視庁捜査一課の“お荷物”刑事・志麻由子は、女性ばかりを狙った絞殺鬼を追っていた。犯人は「帰ってきました。ナイトハンター」と声明を出して世間を騒がせていた。ある夜、張り込み捜査中に首を絞められる。気を失う直前、ナイトハンターが耳元で囁き、謎めいたことを言う…。目覚めると、そこは見知らぬ世界で、「光和27年・アジア連邦・日本共和国・東京市」といった。由子は東京市警で異例の出世をしたエリート警視、秘書官だと名乗る男性は、別れたはずの恋人だった。警察内部では憎まれ孤立し、町に出れば犯罪集団から命を狙われた。由子の身に何が起きたのか。ナイトハンターとは誰なのか。この世界にいた本物の由子は、今どこにいるのか―。執筆10年におよんだ大長編!パラレルワールド警察小説。
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年愛知県名古屋市生まれ。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞し、作家デビュー。86年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会最優秀短編賞、91年『新宿鮫』で日本推理作家協会賞(長編部門)と吉川英治文学新人賞を受賞。94年『無間人形 新宿鮫4』で直木三十五賞を受賞。2001年『心では重すぎる』、02年『闇先案内人』で日本冒険小説大賞、04年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞、06年『狼花 新宿鮫9』で日本冒険小説大賞、14年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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