内容説明
貴族暦7000年、地球はOSB(外宇宙生命体)の侵略を受け、三千年戦争が始まっていた。貴族最強の戦士にして“北部辺境区”管理官グレイランサーはOSBの月面基地攻撃などで華々しい戦果を上げるが、重傷を負って、二度人間に救われる。そして戦線に復帰したとき、貴族世界最高の議決機関“枢密院”では恐るべき陰謀が進行していた。「吸血鬼ハンター」シリーズ姉妹編、堂々登場。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県に生まれる。青山学院大学卒業。1982年「魔界都市“新宿”」でデビュー後、数多くの人気シリーズを精力的に執筆。SF・ホラー映画愛好家としても有名である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お腹ボン!
11
Dを読んでいたらこの名前が出てきたので、どんな人?と思い読んでみた。北部辺境区管理官のグレイランサー、貴族なので人間は血を吸う為だけの存在でしかなくても、手当り次第襲う風でもなく、時として助けたり助けられたりもする。人間でいえば 正統派の最強戦士兼ご領主様。西部辺境区管理官はとても温和に領土を収め友好的に思えたので、共に枢密院の幹部や邪な管理官の陰謀に対し戦うのかと思っていたのに、あっさりグレイランサーの手にかかってしまった。結局、グレイランサーは体育会系の武骨な貴族?D程には人間味はない。貴族ですから。2018/07/02
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
8
もはやワンパターンの極みを目指していた吸血鬼ハンターに新たな流れができて、これで本編もいよいよ完結に向かうのかと期待が高まります。生身の御神祖様の登場は久しぶりですねぇ。2011/01/30
しゃお
8
〈吸血鬼ハンター〉シリーズの姉妹編が貴族の立場から描かれて、新たな〈吸血鬼ハンター〉の世界が広がりました。ここ最近の本編が、というか菊地さんの作品がいまいちであったのとは一変して、なんとも菊地さんらしさが詰まった作品となっていて、これをきっかけに菊地さんの他の作品も盛り返してくれるんじゃないかと期待が持てます。2011/02/04
秋乃みかく
6
★★★☆☆ 吸血鬼ハンターシリーズの姉妹編ということで読んでみました。吸血鬼ハンターシリーズと世界観は同じですが、こちらのお話はズバリ!貴族(吸血鬼)がメイン♪ 貴族側から見た世界ということで、吸血鬼ハンターシリーズとはまた違う面白さがあって読んでいて楽しかった♪♪ストーリーの方は相変わらず破綻的だったですけど(←褒めてます・笑)、吸血鬼ハンターシリーズと同様、遥か遠い未来と暗黒の中世がミックスしたあまりにも危険で退廃的な世界にガッツリ酔わされました!菊地ワールド、堪能しました(^ ^)2014/01/28
ブー
5
中古本にて購入!面白かったです。”D"のアナザー・ストーリー!本編で出てきたグレイランサー卿が主人公の物語!まさに、貴族がメインで、貴族にとって良き時代の物語。特に、本編で語られる子ことが少ないOSBとの戦い。また、貴族間の確執等々!特に、本編では、今のところ謎のままの神祖の言葉も・・・次巻もあるようなので、そちらも楽しみです。本編も、そろそろ次展開が欲しいですね。2017/11/20