内容説明
1920年、ロンドン。第一次世界大戦が終わって御用済みとなった複葉の軽戦闘機ソッピース・キャメルの払い下げを受け、ジョニーは空の運び屋稼業を開始した。「何でも、どこからでも、どこへでも」というキャッチフレーズが効いたのか、開業以来、とんでもない仕事ばかりが舞い込んでくる。復活祭の日に訪れた客の依頼は、アフリカから象を一頭運んでほしいというものだった。ヒコーキ野郎の痛快アクション、大幅加筆して大復活。
著者等紹介
笹本祐一[ササモトユウイチ]
1963年東京に生まれる。1984年妖精作戦で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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issy
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メカに関する描写が薀蓄含めて詳しい笹本流の文体は読みにくく感じる人もいるかも、という印象。登場人物はどれも魅力的で話も面白いんだけど、シリーズ化するには少々地味で惜しい。2014/06/22
きのきの
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この主人公の口調だと、どうしても妖精作戦を思い出してしまう。というか、この作者の本は、これでようやく6冊目。 まぁ、こののりは嫌いじゃないんで、続きがあれば楽しみである。2014/01/17
koma
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飛行機の知識なくても、憧れるな。前半の運び屋の話もいいが、後半の空中戦がやっぱいい。2011/12/10
寒上ぺそぎん
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「大西洋の亡霊」(加筆前文庫版)持ってるけど買ってしまった……何このタイトル格好良すぎ(笑)。他に変わった点と言えば、普通にボリューム増えてて良い感じだなー、とか、絵師さん変わってる(けど、個人的には元の方のが好きだ)なー、とか。あ、唯一内容に文句付けるとしたら、「象を一匹」には「アン・エレファント」のルビが欲しかった!(笑)2010/06/16
ニノマエツバサ
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久しぶりに、技術的に細やかな描写を読んだ。うまいウソ(フィクション)が、正確な考証に基づくということを実感させられる。一方で、作者の趣味が反映されているためか、描写が重畳になっている。飛行機が好きなら、説明的描写をしっかりと読んで想像力を働かせ、そうでないならば読み飛ばせばよいと思う。 良作。2011/04/09