朝日新書<br> 日本「一発屋」論―バブル・成長信仰・アベノミクス

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朝日新書
日本「一発屋」論―バブル・成長信仰・アベノミクス

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022736918
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0295

出版社内容情報

アベノミクスはひと言でいえば「バブル」政策。引き返せない異次元緩和、不穏な世界経済。このいやな予感の先にあるものは。

内容説明

日銀の異次元緩和は完全に失敗した。バラマキ復活で成長教から覚めない日本。「一発屋」の発想ではもう国が持たない!この国には技術も知恵も、大きな底力もある。高度成長という巨大な成功体験を引きずり、アベノミクスのバブル「一発」に賭けるほどおろかなことはない。綱渡りの財政を続ける「いやな予感」の先にあるものは?そして日本人はなぜいつもこうなのか?渾身の論考!

目次

序章 「一発屋」になった日本(ちゃぶ台返し、首相の「新しい判断」;「アベノミクスのエンジンをふかす」ために28兆円 ほか)
第1章 高度成長「巨大な一発」の幻影(消費増税先送りという無責任;前借り経済の危うい未来 ほか)
第2章 黒田日銀、失敗の本質(非論理的な「異次元緩和」;マイナス金利導入と「インパール作戦」 ほか)
第3章 バブル経済の正体(バブルという「一発屋の時代」;江戸時代にもあった?アベノミクス ほか)
第4章 一発屋からの脱出(「四半期決算化」するニッポン;東日本大震災の復興が、なぜバブル化したのか ほか)

著者等紹介

原真人[ハラマコト]
1961年長野県生まれ。早稲田大学卒。日本経済新聞社を経て88年に朝日新聞社に入社。経済記者として財務省や経産省、日本銀行などの政策取材のほか、金融、エネルギーなどの民間取材も多数経験。経済社説を担当する論説委員を経て、現在は編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

7
題名に惹かれて読んだが惹句としては良いけど内容はまあ有りきたりのアベノミクス批判本でご説ごもっともと思いましたが私と経済関係書は相性が悪いというか、経済は起こった事が全てであの時こうやればの実証が出来ない学問なので皆こうやらなかったから駄目だったの憶測の言い合いになるみたいで、ご説ごもっとも、お疲れ様みたいになるようで、、だったら初めから作り物の小説を読んだ方が余程わくわくするなあー、と思いました。所詮私は金儲けには縁の無い人間です。別な本読もう!2016/11/19

らくだ

3
どんな経済政策も功罪併せ持つものだと思いますが、今の政策は取り返しのつかないことになるというのが筆者の説。「アベノミクス」は、経済記者である筆者が批判的な意味合いで最初に使ったそうです。経済の動きと株価が逆行しているというのは確かに異常ですね。2016/12/31

masasamm

1
最近の安倍晋三総理を見ていると、TPP法案を無理やり通したり、カジノ法案をどさくさで通したりと、危なさが漂っている。外交面ではトランプ氏といち早く接触したり、真珠湾で献花する、プーチン大統領との首脳会談など、あせって手柄をたてようとしているようにも見える。アベノミクスの失敗を覆い隠そうと必死なのではないかという危惧をしている。この本も、そんな不安を煽ってくれる本ではある。いずれにしても経済の崩壊だけはさけなければならないので、冷静な議論をあらゆる場でお願いしたい。2016/12/06

わん!!

0
著者は、朝日新聞の編集委員。著者の新聞記事を読み、本書を購読。安倍政権の近視眼的政権運営、日銀の独立性喪失(政府機関化)などへの警鐘には同意。「冬の到来を考えず、今を楽しむキリギリス。」。問題を先送りせず、しっかり向き合うことは、大切。2017/01/23

日条左半次

0
アベノミクスの動向を見るにつけ、危うさを感じていた私にとって、それを裏付けてくれる理論を提示してくれた一冊である。終章でも述べられているように、日本人自体が短期的な結果を求めがちになってしまっているところ、それに答えを出し続けることで政権の延命を図ろうとする安倍内閣。今の所はそれが何とか上手くいっているようだが、その先にある憲法改正などの本質的な国家改造を考えたとき、結局経済政策はダシに使われたんじゃないか、ということにもなりかねない。ここは国民が長期的な視野を政治家に求めていくしかないだろう。2017/01/07

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