出版社内容情報
【社会科学/社会】低成長の今、6人に1人の子供が貧困状態にある。生活不安に怯える中間層は、より貧しい人の利益を切り詰め、自らへの再配分を訴える。殺伐とした社会を変えるにはどうしたらいいのか。気鋭の財政学者、政治家、情報のプロの解決策を提唱。
佐藤優・井手英策・前原誠司[サトウマサル イデエイサク マエハラセイジ]
内容説明
過酷な競争によって身も心も疲れ果てた人々であふれる格差大国ニッポン。弱った者が自分よりさらに弱い者を非難する。世代間格差やシルバー民主主義にわき起こる怨嗟の声。「ゆがんだルサンチマン」が日本社会を覆い尽くそうとしている。傍観すること、無関心であること―それは歴史の加害者になることにほかならない。人間の尊厳を守り、社会を崩壊させないためにいま最優先でやるべきことは何か?
目次
第1章 正規・非正規をどうするか
第2章 高齢者問題をどうするか
第3章 子どもの貧困問題と本当の教育
第4章 税金と財源の問題
第5章 成長するし、幸福にもなる
第6章 「国民の物語」をどう描くか
著者等紹介
井手英策[イデエイサク]
1972年生まれ。慶應義塾大学経済学部教授、財政学者。専門は財政社会学。95年東京大学経済学部卒業。2000年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。日本銀行金融研究所客員研究生、横浜国立大学大学院助教授などを経て現職。08年東京大学博士(経済学)。著書に『経済の時代の終焉』(岩波書店、大佛次郎論壇賞)など
佐藤優[サトウマサル]
1960年生まれ。作家、元外務省主任分析官。同志社大学神学部卒業。同大学院神学研究科修士課程修了。外務省入省。在ソ連邦日本国大使館勤務等を経て、対ロシア外交で活躍。2002年背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。09年最高裁上告棄却。13年執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失う
前原誠司[マエハラセイジ]
1962年京都市生まれ。衆議院議員。民進党ネクスト財務・金融担当大臣、財務金融委員会委員、沖縄及び北方問題に関する特別委員会委員。87年京都大学法学部卒業。松下政経塾(8期生)、京都府議を経て、93年衆院選初当選。2005年民主党代表。09年、政権交代により国土交通相、10年には外相を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
おさむ
けんとまん1007
とよぽん
じんべえざめ