朝日新書<br> 日本国憲法の価値―リベラリズムの系譜でみる

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朝日新書
日本国憲法の価値―リベラリズムの系譜でみる

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  • サイズ 新書判/ページ数 287p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022736697
  • NDC分類 323.14
  • Cコード C0236

出版社内容情報

新たな安保法が施行された戦後71年の日本。左派の衰退が明らかになり、自己責任を唱える声が高まるにつれ「失われた対抗軸」を模索する動きが出てきた。20世紀を代表する3人のリベラリストの思想から、憲法を読み解き、新時代の言論空間を構想する。

内容説明

自由と平等はなぜ大切なのか?基本的人権はなぜ守られなければならないのか?新たな安保法が施行された戦後71年の日本。「左派」の衰退が明らかになり、国権や自己責任を唱える声が高まるにつれ「失われた対抗軸」を模索する動きが出てきた。バーリン、ポパー、ロールズ―。20世紀を代表する3人のリベラリストの思想から日本国憲法を読み解き、新時代の言論空間を構想する。

目次

第1章 リベラルの深化―三人の思想家から(バーリンの思想;ポパーの思想;ロールズの思想)
第2章 リベラリズムで読み解く日本国憲法
第3章 21世紀のリベラリズムの覚醒(リベラルは「左派」の代名詞ではない;札幌発リベラリズム;リベラルは「左派」ではない;「左翼」はなぜ説得力を失ったか;海外での民主化・抗議運動;20世紀末から活発化した反グローバル化運動;「ひまわり学生運動」と「雨傘革命」;全体主義への歯止めとしてのリベラリズム;丸山論文を読み解く;「民主化」から「自立化」、「私化」へ;カウンター・デモクラシーが生まれた)
第4章 21世紀リベラリズムの課題

著者等紹介

外岡秀俊[ソトオカヒデトシ]
1953年、札幌市生まれ。ジャーナリスト、作家。東京大学法学部卒業。朝日新聞入社。ニューヨーク特派員、東京本社編集局長などを務め、2011年、退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

呼戯人

11
巻頭、リベラリズムの哲学のおさらいをしている。わたしにとっては、懐かしい哲学者ばかりだが、この3人がリベラリズムの価値を共有しているとは考えていなかったので新鮮だった。それはイギリスの政治哲学者アイザイア・バーリンとオーストリアの哲学者カール・ポッパー、そしてアメリカ・リベラリズムの最高の果実、ジョン・ロールズである。人間は過ちを犯す生物であり、その可謬主義の上にのっとって、自由な批判と平等な自由が政治には不可欠であるとする考え方に限りなく共感を覚えた。可謬であるからこそ自由は永久不可侵の権利なのである。2016/07/03

ほじゅどー

8
★★★2003年米国がイラク戦争を開始するにあたり世界各国で一千万人規模のデモがあった。戦争を止めることは出来なかったが意味はあった。権力を批判し、個人の「自由」と「平等」そして「平和」を基軸とする「リベラリズム」は、左/右、保守/革新と関係なく、ナチズムやファシズムなど「全体主義」や、態度における「権威主義」と対立し、左派の「共産主義」、「社会主義」をも批判する。政治が必要と判断すれば法を破っても構わないとする「非立憲主義」に対立する。「個人の尊厳」と「自己決定権」を大切にし、独立自尊を求める考え方。2016/07/28

ぱる

0
単なる憲法論ではなくリベラリズム論というに相応しい。憲法に流れる自由の精神をリベラリズムの系譜を辿っていき、日本国憲法の思想的価値を探っていく。また、リベラリズムの課題も浮き彫りにしている。2016/10/05

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