出版社内容情報
新たな安保法が施行された戦後71年の日本。左派の衰退が明らかになり、自己責任を唱える声が高まるにつれ「失われた対抗軸」を模索する動きが出てきた。20世紀を代表する3人のリベラリストの思想から、憲法を読み解き、新時代の言論空間を構想する。
内容説明
自由と平等はなぜ大切なのか?基本的人権はなぜ守られなければならないのか?新たな安保法が施行された戦後71年の日本。「左派」の衰退が明らかになり、国権や自己責任を唱える声が高まるにつれ「失われた対抗軸」を模索する動きが出てきた。バーリン、ポパー、ロールズ―。20世紀を代表する3人のリベラリストの思想から日本国憲法を読み解き、新時代の言論空間を構想する。
目次
第1章 リベラルの深化―三人の思想家から(バーリンの思想;ポパーの思想;ロールズの思想)
第2章 リベラリズムで読み解く日本国憲法
第3章 21世紀のリベラリズムの覚醒(リベラルは「左派」の代名詞ではない;札幌発リベラリズム;リベラルは「左派」ではない;「左翼」はなぜ説得力を失ったか;海外での民主化・抗議運動;20世紀末から活発化した反グローバル化運動;「ひまわり学生運動」と「雨傘革命」;全体主義への歯止めとしてのリベラリズム;丸山論文を読み解く;「民主化」から「自立化」、「私化」へ;カウンター・デモクラシーが生まれた)
第4章 21世紀リベラリズムの課題
著者等紹介
外岡秀俊[ソトオカヒデトシ]
1953年、札幌市生まれ。ジャーナリスト、作家。東京大学法学部卒業。朝日新聞入社。ニューヨーク特派員、東京本社編集局長などを務め、2011年、退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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