朝日新書<br> この国の冷たさの正体―一億総「自己責任」時代を生き抜く

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朝日新書
この国の冷たさの正体―一億総「自己責任」時代を生き抜く

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  • サイズ 新書判/ページ数 187p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022736482
  • NDC分類 304
  • Cコード C0295

出版社内容情報

【文学/日本文学評論随筆その他】なぜこの国はかくも殺伐としているのか?個人、組織、そして国家、どの位相でもいびつな「自己責任」の論理が幅を利かせる。「自由」よりも強者の下で威張ることをえらび、「平等」より水に落ちた犬を叩く。私たちを取り巻く病理を全解剖。

内容説明

ネット私刑、いじめ、生活保護バッシング、テロ犠牲者に「国に迷惑をかけるな」―。なぜ日本人は、ここまで冷たくなったのか。個人、会社、国家、どの位相でもインチキな自己責任の論理が幅を利かせている日本。「自由」よりも強者の下で威張ることを好み、「平等」よりも水に落ちた犬をぶっ叩く。わたしたちを取り巻く病理を徹底解剖。

目次

第1章 「国に迷惑をかけるな」の異常さ(誰かを蹴落とさないと自分が蹴落とされる社会;新幹線放火事件のやるせなさ ほか)
第2章 人の弱みを食い物にするやつら(社会不安を背景に拡大する依存症ビジネス;ネットゲームの依存性の怖さ ほか)
第3章 何があっても自分を責めるな(自己関連づけを止める;「かくあるべし」思考から脱却する ほか)
第4章 自分の人生まで冷たくしないために(強い者になびくスクールカースト世代;競争原理をなくすことで、個性を潰す日本の教育 ほか)

著者等紹介

和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒、精神科医。和田秀樹こころと体のクリニック院長、緑鐵受験指導ゼミナール代表。国際医療福祉大学大学院教授。メンタルケアに関する著書多数。受験・教育の論客として知られ、社会評論にも定評がある。映画監督としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

325
後半は「なんでも自分の責任と考える必要はない」「まあいいかの姿勢を持つ」などいいことを言っているのだが、いかんせん前半がよろしくない。とにかくマスコミやら政治やら人々の意識やらが過度に「自己責任」を追及して弱者をいじめる社会になってしまったということが延々と述べられているので、読んでいると「日本はもうダメだな」と鬱々とした思いになってしまうだろう。そういうのに影響されやすい人が読むなら、本書は第3章以降だけを読むようにしたほうがいいかもしれない。2016/03/03

ゆにこ

53
自己責任と言う言葉、近年よく聞くようになったなと思う。大抵使われるのは何かに失敗した人を叩く時。自分に対してじゃなくて、他人に対して使われる言葉。2016/06/05

リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん

49
今の生きづらい世の中の正体が、自己責任論であるとバッサリ切っています。いつ自分が弱者になるか分かりません。それを念頭に置いておかないと自分が弱者と認められない、人間が辿るのはきっと死になるでしょう。2016/06/03

さぜん

47
「自己責任」という言葉の冷たさ。切り捨てる感じは否めない。相手の立場を思う想像力の欠如と、自分さえよければ的な発想が蔓延る現代に精神科医としての助言を呈す。情報弱者が苦境に陥らないためにはどうするか。「知る」ことこそが身を助けることがもっと認知されるべき。それにしても著者の執筆活動の幅広さや経歴がすごい。「80歳の壁」もバカ売れ。同じ著者だとは思わなかった。2022/05/27

GAKU

40
アマゾンの社会心理学分野でベストセラーとの評判で、図書館の予約待ちからやっと回ってきて読むことができました。楽しみにしていたのですが、これがベストセラー?何だかなぁー、というのが率直な感想。論旨があちこち飛び、それぞれの意見が軽く、掘り下げがない。なんかしっくりこない意見も多々あり、私は著者にほとんど共感できませんでした。読まなきゃ良かった。2016/03/11

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