朝日新書<br> 私は親に殺された!―東大卒女性医師の告白

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朝日新書
私は親に殺された!―東大卒女性医師の告白

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  • サイズ 新書判/ページ数 383p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022735959
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0211

出版社内容情報

【哲学心理学宗教/心理】「お前は人間のクズだ」「切っても赤い血など出やしない」──幼いころから両親に罵倒され続けた結果、17歳から「うつ」に。以来約20年、入退院、自殺未遂を繰り返しながら、両親による心の支配と闘い続けた、エリート女医の驚愕の闘病記。

内容説明

人生を狂わせたのは、父母から浴びせられた罵りと蔑みの言葉だった!幼少期から全人格を否定され、親の呪縛のもとで成長した著者は心を病み、ついにエリートの座から転落してしまう!さらに、精神安定剤依存症と、患者の心の叫びを聞こうとしない精神医療によって、地獄の底へ―!いかに苦しみ、どのように脱出したか!?本書は、両親の精神的暴力と薬害による病と格闘した女医が渾身で綴った、壮絶極まりない闘病記である!!

目次

誕生後すぐに始まった父母の抑圧(乳児から小学校入学まで)
褒められないという「残酷」(小学校低学年)
「一緒に死ぬ!」障害児の弟をめぐる母の脅し(小学校卒業まで)
成績トップでも深刻化した「精神支配」(中学時代)
「自分がわからない」―境界性人格障害が…(高校時代)
母への感情が爆発(東大教養学部時代)
「オール・オア・ナッシング」の失恋(東大医学部医学科時代)
仕事を得てつかんだ平穏の陰で(研修医、病院勤務時代)
精神科の患者として閉鎖病棟へ(女子医大・心研の時代)
挫折で失った自信と可能性(東大大学院時代)
本格的な自殺企図(臨床医に復帰)
2度目の入院と「懲罰」
自傷行為と自殺未遂の日々
奈落の底からの脱出

著者等紹介

小石川真実[コイシカワマサミ]
1957年生まれ。17歳で境界性人格障害とうつ病を発症しながらも、82年に東京大学医学部を卒業。小児科を経て内科医に。卒業後も何度も症状が悪化したが、医師を続けてきた。現在も、残るうつ症状をコントロールしつつ、首都圏数カ所の病院に非常勤で勤務。「小石川真実」は筆名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

31
☆☆☆☆ 壮絶な体験談。心の闇をそのままぶちまけたような文章の数々に、ただただ衝撃を受けた。精神病への偏見は根強くあるということも改めて知った。著者には共感できないかもしれないが、この書を読んで、うつの計り知れない辛さについて想像することは、重要だと感じた。2016/01/12

えいなえいな

14
自殺未遂やうつ病に関してご本人が理路整然と語られているので、大変説得力がありました。これだけ解っていても止められないのですから、いかに精神病がデリケートなのかがよくわかります。同時に親の育て方も子供に絶大な影響力があるのだと痛感しました。それにしてもすごい両親ですね。書かれているように、大変だったと思います。2015/03/11

よしりん

12
あらゆる意味で痛々しい本。恨みつらみの言葉の数々、‘~たら’‘~れば’のオンパレード…読むのが正直しんどかった。タイトルに惹かれて借りてきたけどてっきり若い方が書いたものだとばかり…私より一世代近く上の方だと知ってビックリ。同情すべき点も多々あるけど共感できない部分の方が多すぎた。2016/05/25

カッパ

11
自分の親に対する長年の恨みというか思いを書いた自叙伝だと思う。東大の医学部に2類からすすみ卒業し国家試験も合格していることからみてものすごく優秀なかたなのだとは思います。でもそのそのかわりに薬やいろんなものが必要でバランスを崩してしまったのだと思うと苦しかっただろうと思ってしまった。誰しも著者の気持ちが少しはわかるところがあると思う。2019/10/03

クロネコ

11
本を読んでて、こっちも病んでいくかのような錯覚にとらわれる。もしかしたら、この話が全くの妄想だったということもあるだろうし、専門性を持った人間が自己の精神的崩壊を克明に記録した稀有な例だということもあるだろう。この本を読んでわかるのは、ヒトのココロがこんなにもこじれるのかということ。おそらく「真実」なんてココロを病んでいる本人にはたいした意味はなくて、その表象こそが全てなのかもしれない。もしかしたら、あらゆる人間がこの女医さんのように自らの表象の中で生きて年を重ねているだけなのかも。2015/04/04

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