出版社内容情報
「演奏態度は最低、演奏は最高」と評された孤高のピアニスト、グレン・グールド。「コンサートは死んだ」と言い、彼はステージに上がることを拒否して31歳で引退する。以後、彼はレコードの世界へと軸足を移していく。ところが、近年、グールドのライブ音源が絶大な支持を得ている。彼が拒絶しつづけたコンサート演奏にこそ、聴衆が求めた「今まで知らなったグールドの音楽」があったのだ。今や、"レコード芸術家"としてのグールドは聴き尽くされ、語り尽くされた。生誕80年、没後30年に当たる今、"コンサート・ピアニスト"としての語られざるその背景を探る。
内容説明
あまりに突飛なスタイルと独創的な旋律。「異星から来た」とまで言われた若きピアニストの記録。「演奏態度は最低、演泰は最高」と評されたピアニスト、グレン・グールド。なぜ彼は「コンサートは死んだ」と言い、絶頂期にステージから姿を消したのか。今や、“レコード芸術家”としてのグールドは聴き尽くされ、語り尽くされた。本書では“コンサート・ピアニスト”時代の語られざる背景を探る。
目次
第1章 理由なき反抗
第2章 雪どけ
第3章 オン・ザ・ロード
第4章 ブラームスはお好き
終章 いくつかの後日譚
付録 グレン・グールド主要レパートリー、シーズン別演奏回数
著者等紹介
中川右介[ナカガワユウスケ]
1960年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。「クラシックジャーナル」編集長、出版社アルファベータ代表取締役編集長。クラシック音楽にとどまらず、ポップス、歌舞伎等の評価・評伝に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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