朝日新書<br> グレン・グールド―孤高のコンサート・ピアニスト

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朝日新書
グレン・グールド―孤高のコンサート・ピアニスト

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  • サイズ 新書判/ページ数 274p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022734686
  • NDC分類 762.51
  • Cコード C0273

出版社内容情報

「演奏態度は最低、演奏は最高」と評された孤高のピアニスト、グレン・グールド。「コンサートは死んだ」と言い、彼はステージに上がることを拒否して31歳で引退する。以後、彼はレコードの世界へと軸足を移していく。ところが、近年、グールドのライブ音源が絶大な支持を得ている。彼が拒絶しつづけたコンサート演奏にこそ、聴衆が求めた「今まで知らなったグールドの音楽」があったのだ。今や、"レコード芸術家"としてのグールドは聴き尽くされ、語り尽くされた。生誕80年、没後30年に当たる今、"コンサート・ピアニスト"としての語られざるその背景を探る。

内容説明

あまりに突飛なスタイルと独創的な旋律。「異星から来た」とまで言われた若きピアニストの記録。「演奏態度は最低、演泰は最高」と評されたピアニスト、グレン・グールド。なぜ彼は「コンサートは死んだ」と言い、絶頂期にステージから姿を消したのか。今や、“レコード芸術家”としてのグールドは聴き尽くされ、語り尽くされた。本書では“コンサート・ピアニスト”時代の語られざる背景を探る。

目次

第1章 理由なき反抗
第2章 雪どけ
第3章 オン・ザ・ロード
第4章 ブラームスはお好き
終章 いくつかの後日譚
付録 グレン・グールド主要レパートリー、シーズン別演奏回数

著者等紹介

中川右介[ナカガワユウスケ]
1960年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。「クラシックジャーナル」編集長、出版社アルファベータ代表取締役編集長。クラシック音楽にとどまらず、ポップス、歌舞伎等の評価・評伝に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケニオミ

6
奇を衒うのが好きなくせに、コンサートで評価されることを嫌ったピアニストというイメージが強いグレン・グールドのについての本はよく読んでいます。今回は副題の「孤高のコンサート・ピアニスト」に惹かれて手に取ったのですが、グールドのどの部分が孤高なのか少し理解に苦しみました。ジェームス・ディーンやエルヴィス・プレスリーなど同世代の人物にスポットを浴びせながら、時代の中のグールドという視点には好感を覚えました。しかし、この手の本では青柳いづみこさんの「グレン・グールド 未来のピアニスト」が一押しですね。2012/11/26

Shin

3
グールドについて書かれた手軽な新書を読もうと思ったけれど失敗しました。「コンサートから引退するまでの軌跡を追い、それを通して二十世紀の文化、芸術、あるいは社会全体におけるグールドの位置を確認する。」とあるけれど、本当に言葉どおりの内容になっています。サリンジャーの引用から始まり、様々なアーティストが引き合いに出されますが、グールドについて何を言いたいのかは不明です。しかし、作者はあとがきにコンサート・ピアニストとしてのグールドを書こうと思ったと記していたので合点はつきました。2019/04/08

ざび

2
私の信頼する中川右介氏の本。昨年から本格的に聞き始めたクラシックでこの二年間私をつかんで離さないグールドの人生。プレスリー、ジェームス・ディーンなど同時代のヒーローとのエピソードを交えて語る。ずっと謎だった「弾きながら唄う」ということも解決してスッキリ。絶対に売れる。2012/11/10

山吹

2
グールドを時代の反逆者、ととらえるのは微妙に強引な気がする。プレスリーと並べられてもピンとこない。2012/10/18

hr

1
中川氏の著作はこれに限らず、歴史書であり叙事詩であると感じる。2013/04/01

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