内容説明
休んだ仕事を気にしながら延々と証言を聞かされるのか。官の暴走にストップをかけ、正義を実現するのか。体験を話してはいけないのか。そもそも辞退できるのか。裁判官の誘導に乗らないコツはあるのか…。賛成派も反対派も納得、徹底討論でズバリ解説。あなたが知りたかった、裁判員のホントのところ。
目次
第1部 なにが問題か(裁判員制度とは;賛成派の主張;反対派の主張)
第2部 激論、裁判員!(市民生活と裁判員;あなたが裁判員に選ばれたら;日本の裁判はどう変わる)
キムラ弁護士の補足意見
著者等紹介
木村晋介[キムラシンスケ]
1945年長崎市生まれ。67年中央大学卒業。70年に弁護士開業。木村晋介法律事務所所長。消費者問題、犯罪被害者救済、プライバシー問題などにかかわり、著作やテレビ・ラジオ出演など幅広く活動。カンボジアの弁護士養成にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たま
10
裁判員制度賛成派の意見を聞いておきたくて手に取りました。どっちのおっしゃることも一理あって面白いです。実際に裁判員裁判が開始されて以降、課題点が山積している状態だと思うので、今後の動きが気になります。2013/11/29
U4
3
裁判員制度が適用されて早数年であるが、未だにこの制度は問題をはらんでいる。例えば無作為に選んだ国民は一定期間は裁判所で席に座り、事件を判断して、自分の意見を言わなければならない。これは徴兵制とあまり違わないのではないかという議論がある。今は合憲かもしれないが、当初はどうなのだろうか。裁判員になる確率は低いけれども、僕はやってみたいと思う。絶対にこの経験は人生のプラスになるからだ。ただ、今学生ということもあり、講義に出席しなくてはならない。だからもし今裁判員に選ばれたとしても、辞退すると思うのだが…。2014/11/14
山口透析鉄
2
こちらも古書を買って読みました。 それぞれ真っ当な法曹関係者ですから(当然ながらTVに出てくるチンピラ/タレント弁護士とかとは全く違います)、賛成・反対の立場に関わらず、多くの場面で現行の刑事裁判の諸問題等に気づいているのは一致していますね。 取り調べの可視化等、相変わらずな部分も多く、人質司法の批判は今でも有効だろうと思います。 高村薫さんとかも当時、民事訴訟にこそ市民の意見反映の場が必要では?と書かれていて、そういうのも分かりますね。 実施されてからその後の現状と問題点等にも触れる本を読みたいですね。2022/10/27
MhrArai
2
同じロジックが何回か重複していてややくどいきらいがあるのと、裁判員制度開始前の刊行だから当然「実施してみてどうだったか」という内容が含まれない点がネックだが、それを差し引いても良書と言えるのでは。2013/05/04
わたがしはかせ
2
★★★★☆ 裁判員制度賛成/反対の弁護士が双方きっちり弁護士らしく筋道立てて論じているところがおもしろい。2011/05/23
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