朝日新書<br> 東京裁判の教訓

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朝日新書
東京裁判の教訓

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  • サイズ 新書判/ページ数 277p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022732200
  • NDC分類 329.67
  • Cコード C0221

出版社内容情報

「デス・バイ・ハンギング」――。東京裁判(極東国際軍事裁判)でA級戦犯7名に絞首刑判決が下ってから60年。昭和史研究の第一人者が新資料を得て、その歴史的意義を見つめなおす。次世代の日本人が学ぶべきは何か? 好評『昭和史の教訓』に続く問題作。

内容説明

東京裁判(極東国際軍事裁判)とは何だったのか!?勝者による「復讐裁判」と片づけてよいのか?史実から目を背けるのは「逃避」である。壮大なる歴史ドラマに隠された数多くの教訓を、どう受け止め、どう伝えるか!?新史料を得て世に問う、保阪正康流理性史観。

目次

序章 昭和史清算のひとつの形
第1章 裁判の全体図―可視と不可視の部分
第2章 裁いた側の論理と歴史的責任
第3章 裁かれた側の弁明とその義務
第4章 判決のもつ意味と戦後社会
終章 六十年目の東京裁判、歴史への道

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年北海道生まれ。同志社大学文学部社会学科卒。ノンフィクション作家・評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。『昭和史講座』を始め一連の昭和史研究で第52回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

加藤久和

6
東京裁判と言えば政治的な論争のイメージを持ちがちだが、私達は戦後日本の出発点と言えるこの重要な裁判についてどれほどのことを知っているのだろうか?各々の政治上の主張はひとまず置いて、まずはこの裁判についての基本的な知識を確認することから始めるべきだ。東京裁判については極端な政治的立場からの偏った論考が多いのに対して、本書の著者は冷静にこの裁判の功罪を見極めようとしており基礎知識を得るに信頼できる本だ。各国の様々な思惑がからみつき、複雑極まるこの裁判の結果を「東京裁判史観」などと容易に割り切ってはならない。2014/03/04

しゅんのすけ

1
東京裁判(極東国際軍事裁判)でA級戦犯7名に絞首刑判決が下ってから60年目に書かれた新書であるが、戦後70年目に読了。近年は、東京裁判史観などと批判されることが多く、罪刑法定主義の点からも、また、容疑者を非現実的な共同謀議容疑で裁いた点でも問題の多いこの裁判であるが、筆者は、この裁判を膨大な資料を用いた昭和の軍事主導体制の清算の一つであり、事実を知らされてこなかった日本国民や天皇への説明責任の場として意義があったと評価している。2015/11/16

kimx202

0
東京裁判についてきちんと解説してくれる。2010/09/10

Humbaba

0
京裁判は,すでに歴史上定まった事実である.しかし,それに関する研究はそれ程進んでおらず,このままでは風化してしまいかねない.都合の悪いことであっても事実を事実と認めて,次なる一歩を踏み出すことが大切だろう.2010/08/08

惰性人

0
否定するでもなく、肯定するでもなく、歴史の教訓として受け止めます。2009/03/02

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