出版社内容情報
【芸術生活/コミック劇画】飯嶋律とさまざまな妖魔との出会いが織り成す魅惑的な不思議絵巻。文庫版第16巻には、「鬼達の忘れ物」「うしろの正面」「雛人形の無い家」「薬指の契約」「影絵姫」「告げ口屋達の囁き」「母なる器」の7編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
honoka
64
飯嶋家の家族、特に常時着物姿の律母のキャラが好き。もはや殆ど律たちは添え物のように様々な妖魔話が展開されるのには感嘆。「告げ口屋達の囁き」が特にぞっとしたが、唐突な終わり方と感じたのは自分の読力不足だろうか。尾黒尾白にももっと会いたい。2016/01/10
糸車
57
久しぶりにやってしまった。きちんと登録しておかないから、記憶が曖昧で二冊目を買ってしまった。(基本的に本は古本屋さんで買うけれど、これは新しいものを買っているんです…。凹む)ごめんなさい、これは感想じゃないですね…。2016/09/17
眠る山猫屋
49
非常に面白かった。遺品整理の仕事に就いた開さん、相変わらず業が深いというか・・・色々巻き込まれちゃって大変そう。一方、律は小さい頃から苦労してきて、よく歪まずに育ったもんだな、と。見えてしまうことにも、なんだか開さんより順応している気がするなぁ。雛人形の無い家と薬指の契約は律の実家を襲う怪異の話。とても怖い。蝸牛が払った呪いの返しが戻ってくるのだが、青嵐が生き生きとしているから救われる。全体的に濃い内容の一冊だった。大満足(笑)2017/12/15
sachi
37
文庫で揃えているので忘れた頃に出版される新刊。今作もじんわりと怖くて、不可思議。ゆっくりよく考えて読まないと話についていけなくなる事もしばしば。毎回ながら、人間の業というのは怖いものです。2016/01/13
kagetrasama-aoi(葵・橘)
36
「百鬼夜行抄」第十六巻。「鬼達の忘れ物」「うしろの正面」「雛人形の無い家」「薬指の契約」「影絵姫」「告げ口屋の囁き」「母なる器」の七編。開さんは、遺品整理の仕事に就く。不動産屋で仕事した時よりもっと不穏な感じ、大丈夫?それに引き替え律は飄々としてて!青嵐が桁外れに強力なおかげかな?契約、どうなるんだろう。尾白&尾黒はペットに近いし(*_*)。ひまりちゃんの話が怖かった!子供は親が絶対だから、「あなたが良い子にしてないと、お母さんが死んじゃう」は立派な呪、ここまで酷くなくてもありそうな話なのが怖い…。2021/05/19