出版社内容情報
【芸術/コミック】国王会議開催の中、ミトラガイナの計略により、グランドルとイスキアの関係に不穏な空気が漂いはじめる……。人を愛することが許されない毒姫リコリスの苦悩、人々とのふれあいを描くゴシック・ファンタジーロマン。完結巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
幸音
9
最終巻。純粋にリコリスを慕う侍女・シッカの最期が切なすぎる。そのせいでまだ生きている自分を追い詰めるリコリスに対するハルの言動がまた切ない。マオがまた色気があって見開きのシーンが印象的。さすが色気担当王子様。終盤の展開で好き嫌い分かれそう。でも不幸の連鎖は断ち切られた。2巻読み終えた時点で薄々感じていたラストでもあるので、個人的に3王子の中ではマオ派だったけどこれでいいのだと思う。あれで幸せと感じているんだもの。イリスとアネモネが老けてるなと思ったけど、3巻読了後に2巻巻末のQ&Aを読んで納得。2015/03/16
睦月
3
そりゃあこういう結末しかないよね。なんともやるせない気持ちになったけど。2015/04/14
案山子
3
前巻を読んで、とてもハッピーエンドで終わる気がしなかったのですが、やはり本当のハッピーエンドではなく、けれどきちんと救いのある終わり方でほっとしました。不幸の連鎖が断ち切られてよかった。切ないけれど…。2014/02/11
月花
2
ある意味魔性、かな。2015/10/05
しずか
2
最終巻。先の巻のQ&Aで、シッカの結末を知ってましたが、毎日リコリスと居ることで実は耐性が出来てた…なんて安易な展開を期待していた私。やっぱりそうなるか…。後半の戦争のシーンはスピード感がすごかった。それぞれの思惑が入り乱れ、もう一体何のために戦っているのか…。グランドル王家の占いの真実、思い切りミスリードされてたので、「忌み子」の正体がそう来るとは思いもしなかった…!リコリスとカイトの最期は、悲しいけど二人にとっては避けられない必然的なエンドなのかな。ラストのカラーページがドラマチックでステキでした。2015/09/08