朝日文庫<br> 存在のすべてを

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朝日文庫
存在のすべてを

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  • サイズ 文庫判/ページ数 568p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022652317
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

平成3年、神奈川県で発生した2児同時誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「現在」を知る。未解決のまま異様な展開をたどった事件の真実を追ってきた刑事たちの求めから、門田は再び30年前の事件と向き合うのだった。そして取材を重ねていくなか、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。第9回渡辺淳一文学賞受賞、2024年度本屋大賞第3位、「本の雑誌」が選ぶ2023年度ベスト10第1位!質感なき時代に「実」を見つめる著者渾身の長編小説が遂に文庫化。2027年映画化決定!!


【目次】

内容説明

30年前に起きた2児同時誘拐。新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の現在を知る。異様な展開を見せた事件の真相を追い続ける捜査員らの執念が、門田を再び取材へと駆り立てる。そこに、ある写実画家の存在が浮かび上がるのだった。第9回 渡辺淳一文学賞受賞作。本の雑誌が選ぶ2023年度ベスト10 第1位。2024年 本屋大賞 第3位。真実を追求する記者、現実を描写する画家―。質感なき時代に「実」を見つめる者たちが、誘拐事件に終止符を打つ。魂を揺さぶる社会派ミステリーの正統による超弩級の傑作。

著者等紹介

塩田武士[シオタタケシ]
1979年兵庫県生まれ。作家。2010年『盤上のアルファ』で小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。16年『罪の声』で山田風太郎賞、19年『歪んだ波紋』で吉川英治文学新人賞、24年『存在のすべてを』で渡辺淳一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あきら

65
めちゃめちゃ面白い小説を読んだなー、です。 登場人物全員に奥行きがあり、主人公を引き立てるために存在しない。そもそも主人公が分からなくなります。 個人的に、その描き方が作中に出てくる写実画の極意とリンクするところがありました。 面白いです。2026/07/09

Atsushi

52
30年前の未解決事件の真相に迫るミステリー。重厚で読み応えのある作品だった。若き夫婦と被害男児が過ごした空白の3年間。“みんなといっしょで、ずっとくらしたい”。短冊に込めた願いも虚しく迎える哀しい別れ。残されたあの大作は完成を迎えたのだろうか。圧巻のラストは鳥肌が立った。2026/07/05

りゅうのすけ

31
「罪の声」以来の塩田武士さんでした。前半は読むのがキツかったのですが…中盤以降はページをめくる手が止まりませんでした。親子って血ではなくって置かれた環境や愛情なのかと…。映画化されるようなので観てみたいです。2026/06/18

seba

31
印象的で余韻の残るタイトルだと改めて思った。三十年前に起きた二児同時誘拐事件。この事件には「空白の三年間」があり、今なお未解決であった。新聞記者の門田は、事件を追い続けていた昔馴染みの刑事の物故をきっかけに、今一度この事件について取材を進めていく。触れたつもり、見たつもりになっているそれの存在は果たして確かか。これは写実画家としての志向だけでなく、門田自身が取材を通して書きたいものとは何かという信念の話にも繋がる。外部の人間の視点が多いため作品として語られていない部分がある。そのすべてを知るのは彼らだけ。2026/05/20

よっち

28
平成3年に発生した神奈川二児同時誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田が、旧知の刑事の死をきっかけに再取材を始める執念の物語。時間差で起きた2つの誘拐事件で失踪したまま、3年後に無事保護されたものの、写実画家としてひっそりと生きていた如月。彼が誘拐事件の被害者だったと週刊誌に報道され、門田が事件の真相を再び追い始める展開で、辿り付いたその後の生活はどうだったのか。人生に大きな影響を与えた空白の3年間の意味、繋がってゆく積み重なってきたかけがえのない様々な想いがひしひしと感じられる物語でした。2026/04/08

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