出版社内容情報
生まれてくるか、こないかを自分で決められるならば、あなたは、この世界に生まれてきたいですか? 子どもを産むためには、その子からの出生同意が必要となる世界を舞台にした、芥川賞受賞作家による衝撃作。《解説・朝井リョウ》
【目次】
内容説明
生まれてくるか、こないかを自分で決められるならば、あなたは、この世界に生まれてきたいですか?子どもを産むためには、その子からの出生の同意が必要となる「合意出生制度」が法制化された世界を舞台にした、芥川賞受賞作家による衝撃作。
著者等紹介
李琴峰[リコトミ]
1989年台湾生まれ。作家、日中翻訳者。2013年来日。早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。17年「独舞」(単行本化に際し『独り舞』に改題)で群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。21年『ポラリスが降り注ぐ夜』で芸術選奨新人賞、『彼岸花が咲く島』で芥川龍之介賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kintel
3
安楽死制度によって自らの死を選択できる未来が舞台で、胎内の胎児に生まれたいかの意志確認をする「合意出生制度」も法律化された世界。親が子を持ちたいという一方的なエゴで出産することの是非を問う作品。テーマは素晴らしいけれど、どうしても胎児が出産意志を表明するあり得なさに没入できなかった。仮に出来たとして、何十年も生きていれば人生の幸も不幸も時々によって変わることを知っているので、それで堕胎が半ば強制されるのは間違った人類の世界線にしか見えない。ただ、手放しで出産を祝福することへの疑問をなげかける価値ある一冊。2026/02/17
サンライズ
1
何だかんだ言って産むことに着地するエンドだと思っていたので、完全な反出生主義的結論に着地したのにはおどろいたし、それを踏まえての「生を祝う」というタイトルは味わい深い。それはそうと反出生主義を扱った作品には時々この手の「出生を自己決定できる権利」が登場するが、「生まれてこない」意思決定をしている存在はすでに「生まれている」のではないだろうか(本作で言うなら子宮内にいる時から命は命なはず)。私がこの世界の住人なら同意を得る以前に生殖自体禁止しろよと言うだろう。2026/03/10
白米
1
こういうIFだけど現実社会と似た構造の世界線のストーリーを読むのは初めてだった気がするけど、とても面白かった… 絶対になり得ないとは言い切れなさそうな社会だからこそ考えされられるものがあったな 自分が選択したと言う事実が生き続ける力になる一方で根拠のない"胎児の決断"という名の検査結果次第で生むことをキャンセルされる命ができてしまう危うさ 100%正しい制度なんてないというフレーズが心に残っている2026/03/13
春の夕
1
読了2026/02/25
ちゃすくん
1
胎児に出生の意思を確認し、胎児自身の望まぬ出産が犯罪となった未来の社会。反出生主義の主張を一部制度へ反映したようにも見える設定では、反面、行き場のない倫理の責任を自己責任論で易々と片付けているだけのように映る。本当の反出生主義であれば、意思疎通ができる状態になること自体を拒むはずだろうが、意思の確認は胎児の自己責任という幻想に変じる。こんな落とし所の設定ではやはり不幸が連鎖する。もっとも私は、人間は生まれない方が良いだろうと痛切に思うのだが意思を尊重する社会では意志を生み出す生をも肯定してしまうのだろう。2026/02/23
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