出版社内容情報
生まれてくるか、こないかを自分で決められるならば、あなたは、この世界に生まれてきたいですか? 子どもを産むためには、その子からの出生同意が必要となる世界を舞台にした、芥川賞受賞作家による衝撃作。《解説・朝井リョウ》
【目次】
内容説明
生まれてくるか、こないかを自分で決められるならば、あなたは、この世界に生まれてきたいですか?子どもを産むためには、その子からの出生の同意が必要となる「合意出生制度」が法制化された世界を舞台にした、芥川賞受賞作家による衝撃作。
著者等紹介
李琴峰[リコトミ]
1989年台湾生まれ。作家、日中翻訳者。2013年来日。早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。17年「独舞」(単行本化に際し『独り舞』に改題)で群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。21年『ポラリスが降り注ぐ夜』で芸術選奨新人賞、『彼岸花が咲く島』で芥川龍之介賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
すゞめ
9
反出生主義のモヤモヤするような部分に堂々突っ込んでいくような挑戦的な物語。 主テーマは反出生主義だが、ひいては"正しさとはなにか?"を問いかけられるよう… 朝井リョウさんの解説もまた良かった2026/02/27
とびを
5
こういう本で読書感想文を書いてみたい。 なかなかいい本に出会えた2026/04/14
あや
5
産む側の中には産まれる側の意思というのは含まれてない。それは逆も然りだと思う。ただ、この物語にある「合意出産制度」という制度が合理的だと感じてしまうところもあって、いろいろと考えさせられた一冊。2026/03/20
昼香
4
合意出生制度が一般化した近未来の日本。世界観の雰囲気としてはリアリティがあり(不自然な清潔感は無く今の世界の延長線上のよう)、性的な生々しさのない村田沙耶香という感じ。自らの合意のもとで出生しても、胎児の時の覚えてない合意に対して「自ら選び取って生まれてきた人生だから」と踏ん張れるのかは甚だ疑問。出生前合意により、自己責任論や優生思想が強化されそうでもある。何が正しいかは、時代の潮流によって変わるため、ジェネレーションギャップや価値観の差異があるのは仕方が無い。けれど、自分なりの判断軸は持っておきたい。2026/06/02
イッシン
4
子供を産むためにはその子供からの同意が必要である未来が舞台の話。主人公の彩華は、合意出生制度を信じていたのに、自分の子供から生まれてくることを拒否された途端、生まれてくることに合意を取る必要があるか考えていて、当事者にならないと分からない苦しみは存在すると思う。出生意思確認にアグリーした彩華も辛い思いをしており、リジェクトだったであろう佳織も幸せだったと思える出来事があって、人生はそういうものだと思う。この制度は、生まれてきたのは自分の選択だったと思えるのは子供にとっても親にとっても良い点だと思う。2026/03/15




