出版社内容情報
19世紀末のロンドン。ホームズ家の料理人・ハドソン夫人が下宿で作っていたイギリス料理の数々を、彼らとの思い出と共に綴る。令和の日本から130年前のロンドン・ベーカー街221番地Bにタイムトリップできる大変ユニークな一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
46
まったく英国紳士というものは…。ホームズとワトスンを支える女性視点で書かれた当時のイギリス文化を紹介する楽しい本です。イギリス初版は1976年、日本は1981年。シャーロキアンには到底及ばない自分ですが、(確かに二人ならこういうこと言いそうだなあ)なんて思いながら楽しみました。また、わんぱく少年たちやスコットランドヤードのおまわりさんたちなど、わき役との交流部分も面白かったです。…やっぱりスコットランドヤードの警察官たちもドーナッツが好きなんだ!とか、ぷぷぷ。ニヤリと笑える楽しい本です。2024/09/26
Urmnaf
6
長らく入手困難だったホームズ・パスティーシュが復刻。あのハドソン夫人の手になるホームズたちが食していた料理のレシピ集。あ、マーサじゃないんだというのが第一印象w。残念ながら、さほど英国料理に馴染みがなく、時代的にも1世紀以上前となると、出来上がり料理のビジュアルはおろか、材料さえもなんだかわからないものが多い。とはいえ、幕間に挟まれるホームズたちとハドソン夫人とのやりとりはそれっぽくて良き。原典では一回こっきりの出番だったベインズ警部がハドソンさんといい感じでお茶してたとは。2024/07/01
へいへい
3
シャーロックホームズの登場人物、ハドソンさんによるによるレシピ集。レシピの方はさっぱりだが、ハドソンさんの語り口と、本編から散りばめられたエピソードにホッコリする。最後の方の記載で、ホームズ亡き後の記述だということが推測できるが、このパターンは珍しいのではないだろうか。2024/04/25
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