出版社内容情報
証拠物の巨大保管庫ブルー・ボックスに君臨する監察官・小田垣観月に、得体のしれない人物が接触してくる。観月は軽くいなすが、相楽場と名乗るその男は、その後も監察官室のメンバーに接触し甘言を弄し始める。侠気と狂気が観月を襲う、書き下ろしシリーズ第四弾!
内容説明
監察官室のメンバーに接触し甘言を弄する謎の男。彼を突き動かすのは、寄る辺なき身に宿る狂おしいまでの衷情だった。長年に亘って培われたその侠気は、感情の機微を失った小田垣観月さえも揺るがし始める。学生時代の観月の躍動がフラッシュバックするシリーズ第四弾!
著者等紹介
鈴峯紅也[スズミネコウヤ]
1964年千葉県生まれ。ライター歴20年ののち、2015年12月に『警視庁公安J』で警察小説の作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
69
シリーズの最初で去って行った人たちは、しぶとい。なら行かなきゃよかっただろうにと思うのだが…、まあ、そこは展開的に仕方ない。あのバーで夜にサンデーやらが供されるのは面白く、食べてみたくなった。このシリーズでなんとも居心地悪く感じるのは、甘い者へのリスペクトがないところ。老舗のものを大量に揃え、それを他人も好きだと決めつけ嫌がられるというのは、伝統あるお菓子をディスすることにつながるのだと思う。~を、お茶で流し込みながら…とか、甘い者好きの私には読んでられないのよ。2025/08/29
み
17
これは、ゼロを読んでから読んだ方がいいですね♪今作に繋がります。沖田一族のアレコレが何とも可哀想。2023/09/18
ドットジェピー
4
面白かったです2024/03/11
RIKO
3
警視庁監察官Qシリーズの新作。 このシリーズはJやKに比べて暗め重ためにはならないけれど、1枚壁を隔ててすぐ後ろに闇がある感じを味わえる独特の世界観。 このお話はZEROと対になっていて、過去と現在が繋がっているので続けて読むことをお勧めする。 少し前のKでの繋がりや、Jとの繋がりについても描かれているので、この世界観が好きな方は読んでおくと面白いと思う。初めてJKQシリーズを読む方には世界観の理解のために、各シリーズのどれか最初から読むことをお勧めする。2023/09/09
Wadachan
2
なんとなくほんわかとしたエンディング!2025/07/09