朝日文庫<br> 老父よ、帰れ

個数:
電子版価格
¥850
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

朝日文庫
老父よ、帰れ

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年05月02日 23時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022650900
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

認知症の父親を施設から自宅マンションに引きとると決めた矢部好太郎。家族の協力を得て自宅介護を始めるも、食事に排泄の介助とままならぬことばかり。隣人からは過度に問題視され……。高齢者医療を知る医師でもある著者が介護をめぐる家族の悲喜劇を描く。

内容説明

認知症の父・茂一を施設から引き取ることを決めた矢部好太郎。家族の協力を得て自宅介護を始めるも、ままならぬことばかり。マンションの隣人からは過度に問題視され…。高齢者医療を知る医師でもある著者が、介護の悲喜こもごもを軽妙かつ味わい深く描き出す。

著者等紹介

久坂部羊[クサカベヨウ]
1955年大阪府生まれ。医師、作家。大阪大学医学部卒。20代で同人誌「VIKING」に参加。外務省の医務官として9年間海外で勤務した後、高齢者を対象とした在宅訪問診療に従事。2003年、『廃用身』で作家デビュー。04年、大学病院の実態を克明に描いた『破裂』で注目される。14年、『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のんちゃん

26
認知症専門医の講演に感銘を受け、好太郎は認知症の父を介護施設から自宅に帰し介護を始める。もう一度父に自分の名前を呼んでもらいたいと願って。だが自宅介護は一筋縄では行かず、近隣の無理解、疲労、そして症状の全く変わらない父に好太郎は疲弊していく。今回、私がこの作品から学んだ事は介護者が自分の希望を被介護者の希望と同一視してはいけないという教えだった。重病に侵された時、被介護者の苦痛を考えれば、死の恐怖もない認知症患者にとって苦しい治療は不要ではないかという事。介護者の気持ちを優先しない介護、難しい問題だ。2023/09/23

megu

22
認知症の父を施設から引き取り、自宅介護に奮闘する主人公、好太郎。著者自身、在宅訪問診療に従事する医師であるだけに、誰しもに訪れる、老・病・死の露骨な現実を突き付けつつ、我々に問題提起する。認知症介護に、症状が良くなることや、これ以上進行しないことを期待してはいけない。欲望も執着も捨て、ただ生きてくれているだけでいいと願う、もしも自分が介護する立場であれば、果たしてできるのであろうか。しんみり、涙がこぼれたと思えば、一転、コミカルなラスト。とてもよかった。2023/04/17

seba

21
現在45歳の好太郎は、前頭側頭型認知症を患う父を施設から引き取り、自宅で介護する決心をした。彼はどうも影響を受けやすく、受け売りを笠に周囲にも勢いで理解を迫るような浅薄さがあるが、右往左往しながらも初心を捨てず、自分の手での介護を貫く姿勢は人並みではない。但しストッパーやアドバイザーである家族の存在は大きいが。期待をしたり、介護する側の都合を押し付けたりするのは互いの為にならないとはいうものの、家族であるからこそ完全に割り切ることは難しいのだろう。認知症に関する小説をまとめて読んでみる個人企画の第1冊目。2025/01/09

ベローチェのひととき

17
妻から廻ってきた本。主人公の好太郎は施設に入っていた認知症の父 茂一を自宅に引き取り、自分で面倒を見ることを決意する。介護の悲喜こもごもが全編を通して描かれている。マンションの隣人には色々な考えの人がいたが、それぞれの都合があるのでやむを得ないと思う。個人的な意見としては、施設に入れたままで介護のプロに任せた方が本人にとっても介護する家族にとっても一番いいと思う。2023/10/29

ゆぽ

8
以前読んだ『老乱』でも確か「恩返しのつもりで介護する」というテーマがあったような記憶。『老乱』よりこちらの作品はコミカルなテイストですが、問題は切実。主人公の好太郎が右往左往しながら、「自分の都合」と折り合いをつけながら辿る介護の道は、さながら疑似体験のように胸に迫ります。軽妙な雰囲気と深い問題とのバランスが絶妙で、とても読みやすく、読後もしみじみとなりました。2024/09/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20794127
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品