朝日文庫 朝日時代小説文庫 七代目 銭形平次の嫁なんです

神楽坂 淳【著】

朝日新聞出版（2022/03発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 195p／高さ 15cm
• 商品コード 9784022650313
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

平和だが犯罪が後を絶たない文政年間の江戸。家光の代からの岡っ引き「銭形平次」の６代目は高齢であり、まだ若い平蔵に「平次」襲名の話がくる。条件は、事件を解決することと女房を持つこと。名誉ある銭形平次を継ぐ決意をする平蔵だが……。

内容説明

「嫁になってほしい」浪人の娘・菊菜に堂々と路上で求婚した七代目銭形平次。真の平次になるには、養ってくれる女房が必要なのだ。町中が成り行きを見守る中、大きな手柄を立てることを結婚の条件にされた平次は、禁制品を扱う店の船を狙った盗賊の臭いを嗅ぎつけ…。シリーズ第一弾。書き下ろし。

著者等紹介

神楽坂淳［カグラザカアツシ］
１９６６年広島県生まれ。小説家として活動するかたわら、漫画原作者としても活躍。２００７年『大正野球娘。』でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[のんちゃん]

七代目銭形平次に求婚された浪人の娘、菊菜。父の一之進は猛反対。人気者の平次の求婚の噂は町中に広まっていた。菊菜は平次に手柄を立ててもらい、皆に祝福されて祝言をあげたいと考える。そこに何やら不審な事件の起こりそうな気配があり、菊菜も平次の為、協力しようと画策する。江戸の同心や岡っ引きの事情がよく描かれている。神楽坂先生の新シリーズ。第一巻は登場人物の顔見せ的お話。これから菊菜がどんな活躍をして行くのか楽しみだ。それから、菊菜と母の桜が作る江戸庶民の普段食事がどれも美味しそうで、その紹介も期待してしまう。

2022/04/04

[み]

さくさくと♪この作家さんの作品の女子は、凛々しいですね。銭形平次が、襲名されるもので、正義のヒモ野郎だったことに(@_@)

2022/07/29

[ぶんぶん]

【図書館】なんとなくファンタジーだなって借りて来た。　時代劇に有りそうな感覚では無く、現代感覚の捕物帖だった。　しかし、やる気があるのか無いのか、よく判らない人物設定である。　時代劇初心者には入門編としては良いだろう、ただし著者の勘違いも多い。　平次の嫁という事で視線が嫁になる事の菊菜に置いておくことが良いと思う。　二人の慣れあいはこれからもあるのでしょうか。　シリーズだから続くのでしょうね・・・

2025/05/31

[みかんめろん@RS]

「七代目」銭形平次(見込み)は寺子屋師範の葉桜菊菜に求婚する。あっという間に噂は町中に広がり、菊菜も満更ではないものの噂に翻弄されるばかりで…。むずがゆさがたまらなく好き。銭形平次＝「正義のヒモ野郎」という表現が笑うw。いつも通りの神楽坂さんらしい軽快な面白さ。星４つ★★★★

2023/04/20

[ベローチェのひととき]

妻から廻ってきた本。七代目銭形平次に求婚された浪人の娘、菊菜が主人公。超娯楽時代劇の2時間ドラマを観ている様な感覚だった。面白かった。一気に読んでしまった。江戸時代はテレビとかラジオなどが無かった分、噂話の井戸端ネットワークが凄まじく発達していたのだろうなと思う。続編がありそうな気配なのでとても待ち遠しい。早く菊名ちゃんに会いたいな。

2022/04/10