朝日文庫<br> 物語のなかとそと

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朝日文庫
物語のなかとそと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 226p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022649843
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

読むことと、書くことにあけくれて暮らす著者の日常は、現実を生きている時間より、物語のなかにいつ時間のほうがはるかにながい。散歩も、旅も、お風呂も、その延長のなかにある。掌編小説と 全身で拾い集めた世界じゅうの瑣末なものものについて書かれた文章たち。著者の創作と生活の「秘密」がひもとかれるスリリングな散文集。「すばらしい本を一冊読んだときの、いま自分のいる世界まで読む前とは違ってしまう力、架空の世界から現実にはみだしてくる、あの途方もない力。それについて、つまり私はこの散文集のなかで、言いたかったのだと思います」(あとがきより)目次【I】 書くこと無 題秘 密「飛ぶ教室」のことパンのこと食器棚の奥で二〇〇九年の日記地味な小説運ばれてくるもの透明な箱、ひとりだけでする冒険神秘のヴェール【II】 読むこと読書ノート模索と判断 ―― 私の人生を変えたこの小説自 由マーガレット・ワイズ・ブラウンのこと奇妙な場所川上さんへの手紙絵本の力あのひそやかな気配 本たちのつくる陰翳の深さ辞書とおなじもの ―― 「ちいさなうさこちゃん」のこと好きなものここに居続けること代官山の思い出ゆうべのこと最近読んだ本二十年目の近況報告 ―― 二〇〇八年秋のことこの三冊こことそこ荒井良二さんへの手紙窓、ロアンの中庭物語のなかとそと ―― 文学的近況【III】 その周辺散歩がついてくる上海の雨外で遊ぶ所有する街でかけて行く街街なかの友人弦楽器の音のこ子供の周辺(一)子供の周辺(二)遠慮をしない礼儀かわいそうにという言葉豆のすじ ―― 作家の口福 その一インド料理屋さん ―― 作家の口福 その二お粥 ―― 作家の口福 その三ほめ言葉 ―― 作家の口福 その四旅のための靴蕎麦屋奇譚エペルネーのチューリップ ―― 春近所の花 ―― 夏なでしこのこと ―― 秋雪の荒野とヒース ―― 冬「気」のこと彼女はいま全力であとがき解説小説家のなかとそと 町屋良平

内容説明

読むことと、書くことにあけくれて暮らす著者の日常は、現実を生きている時間より、物語のなかにいる時間のほうがはるかにながい。散歩も、旅も、お風呂も、その延長のなかにある。創作と生活の「秘密」がひもとかれるスリリングな散文集。

目次

1 書くこと(無題;秘密;「飛ぶ教室」のこと;パンのこと;食器棚の奥で ほか)
2 読むこと(読書ノート;模索と判断―私の人生を変えたこの小説;自由;マーガレット・ワイズ・ブラウンのこと;奇妙な場所 ほか)
3 その周辺(散歩がついてくる;上海の雨;外で遊ぶ;所有する街;でかけて行く街 ほか)

著者等紹介

江國香織[エクニカオリ]
1964年東京都生まれ。87年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、89年「409ラドクリフ」でフェミナ賞、92年『きらきらひかる』で紫式部文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文芸賞、12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アン

98
消しゴムとの秘密、馴染みのパン、食器棚からの旅立ち…愛読書、「心が丈夫」になる絵本、手紙などが親しみを込め紹介され、江國さんの読書への愛としなやかな感性が伝わってきます。エッセイと掌編小説を編んだ散文集ですが「その周辺」という章がお気に入り。「幸福そうなお骨」、チューリップの勇姿…散歩とお風呂と食べ物、物語が日常に溶け込み、江國さんの瞳を通し紡がれる言葉は瑞々しくきらめいて、あくまでも優しくきっぱりと。まるで夕暮れに街角で出逢った友人の呼び声のように、懐かしいそよ風のように私をふんわりと包んでくれます。 2021/04/14

エドワード

83
江國香織さんの言葉には本当に共感することばかりだ。標題エッセイが秀逸。どこへ行くにも本を持っていく。CDショップが無くなってショックを受ける。ああ、一緒だ。「現実の時間は流れていて、街も人もシステムも様子がすっかり違ってしまっているので戸惑います。」ああ、同世代だ。作家さんはそれでいいよね。お風呂、お酒、絵本、消しゴム、好きなものはみな同じ。手紙の文章は書いた人の声そのもの、という考え方に惹かれる。変わらないままで変わり続ける江國さん。こんなに親近感のわく人も珍しい。これからも心に響く文章を待っています。2021/03/20

55
短編とエッセイの混ざった一冊。江國香織さんの20年分。本を読んでいる間は物語の中にいるからその場にはいない、だから日中の8割本を読んでる自分は4年しか時間が進んでないのに、現実は20年進んでいる…という感性がほんとうに好きだった。「着飾るということはある意味武装(P110)」という言葉もだいすきで、わたしもどこへ行くときも外の世界はこわいものがたくさんあるから舐められない自分でいれたり、自信をもてる自分でいるために「武装」しているんだとおもう。2022/10/01

きなこ

46
読むこと、書くことに明け暮れている江國さんの散文集。エッセイを読んでいると、江國さんって小説の主人公そのままのような人なのかなと思えてくる。飛んでいるカモメを飛行機と間違えるカワイイ人。紹介されてる書籍には懐かしいものや、手に取ってみたいものが色々。後書きで強く勧められてる『満ちみてる生』が気になるな。お洒落で少女で大人な女性の江國さんをより知ることができる素敵な一冊でした。2021/03/28

ダージリン

40
江國さんのエッセイを読むと、こんな感性で世の中を見れたら素敵だなあといつも思います。そして物語を愛する言葉に溢れていて、うっとり(笑)。そんな中でも「ここに居続けること」が新鮮な捉え方でした。2021/04/03

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