朝日文庫<br> ゴースト

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朝日文庫
ゴースト

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022649751
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

温かい気持ちになったあとに、思わず涙があふれてしまう。――風格のある原宿の洋館はGHQの接収住宅でもあった。そこに小さな女の子はなぜ出没するのか?戦時中、「踏めよ 殖やせよ」と大活躍し焼夷弾をあびながらも生き延びたミシンの数奇な運命とは?少しぼけた仙太郎おじいちゃんが繰り返す、「リョーユー」という言葉の真意は孫娘に届くのか?おさるのジョージの作者たちは難民キャンプで何をしていたのか?やわらかいユーモアと時代の底をよみとるセンスで、7つの幽霊を現代に蘇生させる連作集。【目次】第一話 原宿の家第二話 ミシンの履歴第三話 きららの紙飛行機第四話 亡霊たち第五話 キャンプ第六話 廃墟第七話 ゴーストライター

内容説明

風格のある原宿の洋館に出没する少女、激動の20世紀を生き抜いたミシン、少しぼけた曽祖父が繰り返す「リョウユー」の言葉…。多彩な切り口で戦禍の記憶を現代に蘇らせる、ユーモラスで温かくてどこか切ない7つの幽霊連作集。

著者等紹介

中島京子[ナカジマキョウコ]
1964年東京都生まれ。作家。東京女子大学文理学部史学科卒。出版社勤務を経て、96年にインターンシップ・プログラムスで渡米。帰国後、フリーライターとなる。2003年『FUTON』で小説家としてデビュー。10年『小さいおうち』で直木賞、15年『かたづの!』で河合隼雄物語賞、柴田錬三郎賞、歴史時代作家クラブ賞、同年『長いお別れ』で中央公論文芸賞、16年日本医療小説大賞、20年『夢見る帝国図書館』で紫式部文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

416
7話からなる連作短篇集。主人公も舞台設定もそれぞれに異なるが、「ゴースト」が全体を貫流する。そうは言っても、いわゆるホラーからはほど遠い。ゴーストたちの様態は色々であるけれど、そこに共通してみられるのは「喪失」である。彼らが此岸に残すのは怨念ではない。むしろ、儚く消えて行きそうな、かそけき想いである。それらが、生ける者たちとのたまさかの接点において慎ましく浮かび上がってくる。哀しみ、あるいは寂しさを織り込んでゆくかのような感情が私たちの内に波立つ。小説を読む喜びに震える時間がそこにある。推薦!2021/11/15

chantal(シャンタール)

79
8月に読むには相応しい本だったなあ。色んなゴーストが出て来るんだけど、それはみんな戦争に関係したゴーストたち。中島さんの筆だけあって、時にユーモラスに語られるが、だからこそ戦争の悲しさがヒシヒシと伝わって来て、なんだか胸が一杯になってしまう。特に素晴らしかったのが「キャンプ」。とても想像力を刺激されるし、こんなに間接的にあの悲惨さを表現できるなんて、すごい。「廃墟」も良かった。ただただ「親日だから」と言う理由で台湾を賛美する人に読んでもらいたい。それがどれだけ有難い事なのか、きちんと理解してほしい。2022/08/18

エドワード

62
みな戦争とつながっている、七編の幽霊話。いかにも神宮前にありそうな古い屋敷。主人公がそこで出会う、三人の女性-何となく素性が解る「原宿の家」。「ミシンの履歴」-古い道具は、幾多の苦難を乗り越えて、今ここにある。戦争経験者の曽祖父にだけ見える、リョウユウ。ヒトウが比島とは、私も解らなかった。「キャンプ」に登場する、ハンスとマルガレーテ-聞き覚えのある名前、そうか、ひとまねこざるの作者だった。東京の真ん中の「廃墟」。生々しい生活の痕跡は、写真に撮れないものだ。ゴーストは皆やさしい。怖いのは生きている人間だ。2020/11/30

ちゃとら

58
読友さんのレビューを読んだ後にB offで出会った本。戦争が絡んだゴースト達の7編の短編集。「きららの紙飛行機」の悪戯盛りに亡くなった優しい少年の幽霊話が良かった。ラストの「ゴーストライター」はベタなジョークの数々に笑えました🤣2022/08/24

ざるこ

49
7篇。幽霊は信じる派。ネット記事で読んだ「幽霊の寿命は400年」なんてのはどうかと思うけど世に溢れる体験談だけでももう絶対だと。生きてる身体は発するエネルギーで気配を感じるけど幽霊が発してるのはなんだろう?あのヒンヤリする、何かがそこにいる感じ。身も知らぬ相手だから怖いのか身内や友人ならOKなのか。謎だ。この7篇はどれも戦争に影響を受けてる。読み心地は優しいけど不意にその悲惨さや理不尽が覗く。戦後の浮浪児と現代の被虐待児が出会う「きららの紙飛行機」戦前から女を支えた流転のミシン記「ミシンの履歴」が印象的。2022/08/02

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