出版社内容情報
国内外を旅した、司馬遼太郎のライフワーク『街道をゆく』。週刊朝日の好評連載をもとに、そのエッセンス、旅の楽しみ方を文庫3冊に凝縮! 京都・奈良編では、懐かしき京都人「嵯峨散歩」、奈良千三百年の光彩「奈良散歩」など収録。
内容説明
25年にわたり国内外を旅した『街道をゆく』。作家生活の原点だった新聞記者時代を過ごした「京都」「奈良」、織田信長、浅井長政、石田三成ら戦国武将の野望が交錯する「湖西・近江」、黒田官兵衛ゆかりの「播州」「中津」など。週刊朝日連載をもとに、地域別に編纂し文庫化。
目次
懐かしき京都人 「嵯峨散歩」の世界
奈良千三百年の光彩 「奈良散歩」の世界
近江の魅力 「湖西のみち」「近江散歩」の世界
ハイカラの老舗 「神戸散歩」の世界
黒田官兵衛の雌伏 「播州揖保川・室津みち」の世界
官兵衛の成功と失敗 「中津・宇佐のみち」の世界
講演再録 「播磨と黒田官兵衛」
危ない松陰の魅力 「長州路」の世界
インタビュー 私と司馬さん
1 ~ 1件/全1件
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
41
新聞記者であった司馬さんの作家の原点が京都・奈良なのですね。古の空気を感じます。石田三成のルーツも描いているのが嬉しいですね。2023/05/03
mam’selle
8
街道をゆくの総集編みたいなのを想像していた。 が、司馬さんの辿った街道を何十年ぶりに編集部の方が再訪して、それはそれで楽しめる歴史紀行文。 江戸時代初期、幕府と共に保津川を水運に開いた角倉了以の子孫が明治維新で一夜にして没落した。一方で、長州藩の楫取素彦は元老院議官、宮中議官に栄達するなど、それぞれの人生も大きく変化。歴史を学ぶ事は諸行無常を知ることかも。2020/08/09
barcarola
6
京都・奈良編というタイトルではあるが、実質西日本編。本編(街道をゆく)をうっすらと思い出しつつ。そして何冊かは再読してみたくなったり。2024/02/17