出版社内容情報
国内外を旅した、司馬遼太郎のライフワーク『街道をゆく』。週刊朝日の好評連載をもとに、そのエッセンス、旅の楽しみ方を文庫3冊に凝縮! 東京編では、幕末の終焉「赤坂散歩」、隅田川と落語「本所深川散歩」、漱石と神保町「神田界隈」など収録。
内容説明
25年にわたり国内外を旅した『街道をゆく』。勝海舟が暮らし、高橋是清が兇弾に倒れた「赤坂」、隅田川と落語で江戸っ子気分の「本所深川」、司馬さんを支えた本の街の心臓部「神田」、夏目漱石と森〓外が歩いた「本郷」など。週刊朝日連載をもとに、地域別に編纂し文庫化。
目次
幕末維新の終焉 「赤坂散歩」の世界
隅田川と落語 「本所深川散歩」の世界
対談再録 「落語から見た上方と江戸」
本の町の心臓部 「神田界隈」の世界
漱石と〓外の「本郷界隈」の世界
講演再録 「漱石の悲しみ」
「ハイカラさん」の時代 「横浜散歩」の世界
頼朝から昭和海軍へ 「三浦半島記」の世界
インタビュー 私と司馬さん
1 ~ 1件/全1件
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
40
『街道をゆく』シリーズを地域別に読むと、気がつかなかったことに気づかされます。漱石と鴎外の件は興味深く読みました。2023/05/03
Kaz
24
司馬先生の著作「街道をゆく」シリーズを担当した編集者が当時を回顧する。その時には見えていなかったものが、時を経て見えてくるという経験を思い出した。第一弾は、東京・横浜・三浦半島。深川、本郷、神保町、横浜、鎌倉、横須賀について、新たな知見が得られたが、「栄区、金沢区、戸塚区は鎌倉の一部」と言う視点は本書を読めば納得できる。「街道をゆく」シリーズに加えて、本書も巷のものとは一線を画するガイドブックになり得るかな。鎌倉末期の鎌倉訪問記でもある「とはずがたり」は、いつか読んでみよう。2020/08/26
mam’selle
8
街道をゆくの、その後を当時の担当者が巡る。作家が他界して24年、登場した方々も多くが二世代位変わっていて、隔世の感がそれなりに楽しめた。 表紙裏冒頭の東京上空1万3,700mからの夜景写真も素晴らしい。2020/08/20
barcarola
6
「街道をゆく」を一通り読み終えたので、こちらへ。当時の話や現代の様子など、本編を補完してくる内容が嬉しい。2023/11/19