朝日文庫<br> 降霊会の夜

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朝日文庫
降霊会の夜

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  • サイズ 文庫判/ページ数 337p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022647474
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【文学/日本文学小説】死者と生者が語り合う「降霊会」。男が呼び出してしまったのは、記憶から消したはずの「招かれざる客たち」だった……。至高の恋愛小説であり、一級の戦争文学であり、極めつきの現代怪異譚。浅田文学の真骨頂がここにある!

内容説明

初老の私は、しばしば同じ女と歩く夢を見る。嵐の夜に出会った梓は、夢の女と瓜二つだった。梓から死者と生者が語り合う「降霊会」に招かれた私は、思いもよらぬ人物と再会を果たす。至高の恋愛小説であり、一級の戦争文学であり、極めつきの現代怪異譚!

著者等紹介

浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京都生まれ。作家。95年『地下鉄(メトロ)に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員(ぽっぽや)』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞を受賞。11年に日本ペンクラブ会長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

192
誰もが年齢を重ねるほど、自身の良心に咎める事柄がある。あるはずだ。当の私はある。この作品は主人公は心の奥に蓋をしていた闇、幼少期の同級生、青年期の女性、二つの闇を突然招かれた「降霊会」で剥き出しにし、向かい合う事となる。戦後の復興期に経済的に成功した主人公の父。主人公はありあまる裕福さを幼少期から青年期に受けて育つ。しかし、悔いは残る。些細なことで別れた女性が、実は稀有な存在だったと思い知る。自分の忘れたい過去、悔やまれる過去。その選択をした愚かな自分。過去は変わらない。過去を認め未来を生きねばならない。2016/02/11

いこ

115
初老の主人公はいつも同じ夢をみる。「三人官女」のような顔をした女に導かれて、責められながら歩いている夢だ。ある雷雨の日、偶然に女性を助けた主人公だが、女性の顔はあの夢の女だった。その女性から「降霊会」に誘われ、自分の胸の澱を取り除きたく、半信半疑で参加してしまう。ところが、次々現れたのは本当に会いたい人の霊ではなく、その関係者の霊で…。でも一番怖かったのはここではない。降霊会の後日談が語られているのだ。ラスト前2頁で室温が2~3度下がったような気がし、ラストで背中が凍りついた。戦後の日本は悲しい国だった。2024/07/21

佐々陽太朗(K.Tsubota)

102
人生をふり返るに「あのとき、ああすれば良かった」との思いが累々たる屍のように積み重なっている。おまけに人の心はその屍を直視するだけの強さを持っていない。忘れるのです。いや、忘れてしまうだけの強さも持ち得ず、無理やり忘れたふりをするのです。「---何を今さら。忘れていたくせに」 この一言が読者たる私の心に突き刺さる。浅田氏らしい小説でした。「角筈にて」や「ラブ・レター」に共通する浅田氏の情の世界がここにあります。2014/12/01

ehirano1

99
切なくも不思議な話ですが、『大切な何か』を浅田さんらしくべらんめぇ口調や人情溢れる描写で教えてくます。ツナグ(辻村深月)とは類似のジャンルだと思うのですが、また違った味わいで楽しめました。2018/04/07

ehirano1

98
「『さよなら』は大切な言葉だぜ。物事には何だって終わりがあって、そのときにはきちんと『さよなら』を言わなきゃいけない。そうしなければ、次のステージに立てない。だから人生は、『さよなら』の連続なんだ。(p304)」。流石、ホントうまいなぁと感嘆。著者の作品ではこういうのに必ず出会えるのことが楽しみの1つになっています。2021/04/14

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