出版社内容情報
【文学/日本文学】はがき一枚書くのも苦手な人へ──大学で開かれた実践的な文章講座。小学生の名作文から、童話や詩、世界の学者たちの愉快で過激な文明論まで、さまざまなテキストの面白さを味わい、書く。学生たちが書いた名文、迷文への作者のコメントが光る。
内容説明
優れた文章を書くためには、まず良い文章を読むこと。小学生の名作文、魂ふるえる童話『ねずみ女房』、世界の学者たちが闘わせる愉快で過激な文明論など、多岐にわたる分野の文章がテキスト。名文を味わい、書く、大学で開かれた極めて実践的な文章講座。
目次
前期第1週―何を書くか、何を書かないか?小学生の作文にひれ伏そう
前期第2週―面白がって、自由に、大胆に、冗談まじりに、好きなようにやってみよう 間違っても、しかつめらしくならないで
前期第3週―真っ直ぐな、素直な文章ばかり書いていないか?理屈はこんなふうに捏ねるのだ
前期第4週―さあ、大胆に、冗談まじりに、一所懸命に、理屈を捏ねてみよう
後期第1週―天才少年大関松三郎の詩を読む これが七十年前に書かれた文章表現だ 言葉の陰にあるものを読み取ろう
後期第2週―筋の通る文章と筋の通らない文章
後期第3週―考察とは物事を明らかにするためによく調べて考えること(広辞苑)
後期第4週―考えながら、笑ってみよう 笑いながら、考えてみよう
後期第5週―対象物をじっくりと見てみよう しかるのち、目を閉じる 物事の本質はそれからでないと見えてこない
後期第6週―深く書くとはどういうことか たかが、ねずみの話であるが たかが、はとの話であるが
最後の授業 創作必携―書く前に考えること 書き終えて読み直すこと
著者等紹介
村田喜代子[ムラタキヨコ]
1945年福岡県生まれ。作家。1985年、自身のタイプ印刷による個人誌「発表」を創刊。87年「鍋の中」で芥川賞、90年『白い山』で女流文学賞、97年『蟹女』で紫式部文学賞、98年「望潮」で川端康成文学賞、99年『龍秘御天歌』で芸術選奨文部大臣賞、2007年紫綬褒章受章、2010年『故郷のわが家』で野間文芸賞受賞、2014年『ゆうじょこう』で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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