出版社内容情報
Dが用心棒を引き受けた万能金融人の爺さんは、借金を踏み倒した大物貴族から担保の領地を差し押さえるため、別の債務者を協力者に仕立てて、貴族のいる居城に向かう。しかし、道中で強力な刺客に襲われて、Dとも引き離されてしまい……!?
内容説明
“神祖”に愛された貴族の居城まであと少しというところで、Dたちの行く手を阻むように忽然と町が現れた。その町には、数分前まで人々が活動していた形跡があるものの、何者かの手によって一瞬のうちに幽霊町にされてしまったのだ。そして魔手は一行にも向けられ、彼らの眼の前で操獣師のトーバが消失してしまう。大きな戦力を欠いたまま貴族の城に乗り込まなくてはならなくなった人間たちの運命は!?“黄金魔”編、完結。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県に生まれる。青山学院大学卒業。1982年「魔界都市“新宿”」でデビュー。日本推理作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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wata
56
金カネと追いかけるお爺さんと借金踏み倒そうとするセコい貴族の仁義なき闘い(^^;Dが一番まともに見える2017/05/29
くりり
49
借金取りの爺さん、借金まみれの貴族、貴族の娘、貴族の婆さん、みんな血と金にまみれ...。いやぁ、返済は計画的に(笑)2017/05/02
作楽
13
金貸しって強いね(笑)貴族にまで貸すんだから。なぜかとってもDが優しい感じがしました。「利息」に驚いたw 肩に乗せる率も高かった・・・。面白かったし、Dがキレイだったし、左手もピンチだったし、しあわせでした。2015/03/10
眠る山猫屋
11
前半の中途半端感を脱却、なかなか良かったなぁ。借金取りの爺さん、貴族の娘、三人の債務者(笑)に、貴族の婆さんとキャラクターが立っていた。特にマチルダと婆さん、また出てこないかなぁ。それにしても、物語自体が優しくなってきたようで、それはそれで悪くはない。そして神祖がとうとう足跡を残してきたぞ。2013/01/16
Hugo Grove
8
Dはだんだん優しくなってきたように思う。それにやっかいごとを楽しんでさえいるような。そんなDを見るのが嬉しい。2014/10/05
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