出版社内容情報
太宰治の出世作『斜陽』の下敷きとなった、回想録的な日記。太宰の“愛人”として娘・治子を生んだ太田静子が、1945年の春から12月までの日々を太宰に勧められるままに綴って渡したもので、太宰が入水自殺したとき、この日記が書斎の机に置かれており、井伏鱒二らが『斜陽』の印税10万円とともに静子に返却しにきたという逸話が残っている。
『斜陽』の「人間は恋と革命のために生まれて来たのだ」の一節など、文面がまったく同じ箇所も多く見受けられ、太宰がどのように“文学”に昇華させたかがわかる貴重な資料でもある。
文庫オリジナルとして、太宰からの手紙やふたりが過ごした山荘の写真等を収録。
内容説明
太宰治が、出世作『斜陽』の下敷きとした、回想録的な日記。“愛人”として娘を生んだ著者が、1945年の春から12月までの日々を、太宰に勧められるままに綴って渡した、文学史的にも貴重な作品を復刊。娘・治子のエッセイや太宰からの手紙を特別収録。
著者等紹介
太田静子[オオタシズコ]
1913年滋賀県生まれ。実践女子専門学校中退。新短歌グループに参加し、歌集『衣裳の冬』刊行。41年、一読者として太宰治と出会う。太宰に勧められるままに綴り、47年2月に手渡したこの回想録的な日記が、太宰初のベストセラー『斜陽』のもととなった。同年11月、太宰との娘・治子を出産し、未婚の母として育てあげる。82年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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青蓮
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
Vakira
sat
ヒラP@ehon.gohon