内容説明
おとり捜査官の北見志穂は、凶暴な殺人犯を射殺したことで、軽度の神経症に陥っていた。直後、誘拐事件が発生し、犯人は志穂を名指しで身代金の運搬役を命じた。犯人は誰?志穂のいないはずの「双子の妹」か?「世界最小の密室」の謎に挑む。
著者等紹介
山田正紀[ヤマダマサキ]
1950年愛知県生まれ。74年『神狩り』で衝撃デビュー。82年『最後の敵』で日本SF大賞受賞。02年『ミステリ・オペラ』で日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞し、ミステリ作家の地位を不動のものにした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペトロトキシン
10
非現実的な展開が続いて非常に怪しい雰囲気の中で物語が進んでいきます。もうあんまりおとり捜査官でもなくなってきてる気がしますが・・・2015/04/15
みすまりも
10
このシリーズの特徴でもあるんだけど今回も又唐突な終わり方。余韻は各自の頭の中で、ってことなのかな。もう少し後日談も読みたいところだけど、毎回微妙に次の話への布石にもなっていたりするので、また次作を読みたくなるのがなんとも…。話は確かに冒頭から混乱、改めて読み返したくなるってのが頷ける。「医者は病気も直すけど、人を病気にもできる」って言葉がすごく怖かった…2012/09/13
ヒコーキ雲
6
2009年5月発行。前巻で大きな心の傷を負った志穂がその傷を抱えながら、誘拐事件に挑んでゆく。ミステリーの面白さであるトリックに思わず引き込まれる。続けて第4巻へ。2015/08/04
ジョナサン
6
完全に騙されました。次も読む2014/10/30
魔魔男爵
6
シリーズのど真ん中で「カーテン」ネタ炸裂!ここでやったら最終巻をどうするのか!? 超絶の新展開!!小ネタの物理トリックも現代的な魅力的なネタ満載!世界最小の密室殺人事件のネタはこれを超える作品は現れないだろうな。ポルノっぽいのがこのシリーズの欠点だが、今回は自慰・百合ネタのみで比較的上品で、いまんとこ、この3巻が一番好きです。2009/05/22