朝日文庫<br> 街道をゆく〈7〉甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみち ほか (新装版)

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朝日文庫
街道をゆく〈7〉甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみち ほか (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022644466
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0193

内容説明

直木賞受賞作「梟の城」にゆかりの「甲賀と伊賀のみち」、人気の短編小説「おお、大砲」の舞台ともなった「大和・壷坂みち」を歩く。海に生きる漁業の民をルポした「明石海峡と淡路みち」、さらには「砂鉄のみち」とつづく。島根県、鳥取県、岡山県の山間のタタラ遺跡を著者は訪ねる。日本と朝鮮文化について考え続けていた著者にとって、砂鉄は重要なキーワードだった。

目次

甲賀と伊賀のみち(伊賀上野;ふだらくの廃寺へ ほか)
大和・壷坂みち(今井の環濠集落;高松塚周辺 ほか)
明石海峡と淡路みち(明石の魚棚;鹿の瀬漁場 ほか)
砂鉄のみち(砂鉄の寸景;山鉄ヲ鼓ス ほか)

著者等紹介

司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923年、大阪府生まれ。大阪外事専門学校(現・大阪外国語大学)蒙古科卒業。60年、『梟の城』で直木賞受賞。75年、芸術院恩賜賞受賞。93年、文化勲章受章。96年、死去。主な作品に『国盗り物語』(菊池寛賞)、『世に棲む日日』(吉川英治文学賞)、『ひとびとの跫音』(読売文学賞)、『韃靼疾風録』(大佛次郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

molysk

67
日本における製鉄は、砂鉄と木炭によって発展をみた、と司馬は語る。古代朝鮮から冶金技術が渡来して、出雲の山中で良質の砂鉄を見出す。たたらと呼ばれるふいごで風を送り、炉の木炭を高温にして鉄を還元させる。たたら製鉄では、ひと山が丸裸になるほどの大量の木炭を必要とする。温暖湿潤の日本では樹木の回復力は強い一方で、半乾燥の朝鮮では森林資源は枯渇することになった。このため、近世以降の日本は鉄を多様の農具に用いたが、朝鮮では農具の発展に乏しかった。鉄器の不足が李氏朝鮮の保守性につながったのではないか、と司馬は考える。2024/01/01

さつき

67
甲賀と伊賀のみち、大和・壷坂みち、明石海峡と淡路みち、砂鉄のみちの四編。甲賀、伊賀と大和壷坂はいつか訪れたい土地だったので、とっつきやすかったです。後半二編の方は100ページ超えの中編で、旅として起伏に富んでいて面白かったです。口絵の地図が2011年版なので明石海峡大橋や大鳴門橋も載っていて、街道の旅の時点でもうあったのか気になりましたが、当時はまだ着工もしていなかったようです。隔世の感があります。砂鉄のみちでは、朝鮮半島への思いが随所で吐露されていて印象的です。次は『韓のみち』を読んでみたくなりました。2018/07/25

kawa

54
新年最初の紙上旅は、甲賀と伊賀のみち、大和・壷坂のみち、明石海峡と淡路みち、砂鉄のみち、と盛りだくさん。テイクノートしておく地は、大和の今井と高取城、明石・魚の棚商店街から播淡汽船(今は淡路ジェノバ・ラインと言うそうな)で淡路島・岩屋へ、出雲・吉備辺りの砂鉄遺跡や出雲・光明寺。鉄の伝来と朝鮮渡来人との関係、鉄利用度と民族の膨張性に関する司馬先生の分析が大変興味深い。須田画伯のおとぼけ、くたびれ具合もいい味出ているけれど、ちょっと同情。2020/01/08

koji

36
「街道をゆく」全巻レビューを目標にして10冊目。滅法おもしろい巻でした。司馬さんは、歴史の裏面史のエピソードを巧みに織り交ぜながら、自由な思考の翼を広げて日本論、日本人論を展開します。とりわけ、鉄器生産の後進地帯であった日本が、一旦朝鮮半島から製鉄の技法が伝わるや、豊富な砂鉄、(砂鉄を溶かす)樹木の多い湿潤な風土を活かし飛躍的に鉄製農具を生産し行き渡らせ、これが更に日本人の好奇心、組織膨張の願望のつよさと相俟って、所謂明治期の日本資本主義の勃興、悲劇の戦争遂行に至るという日本論は正に司馬史観(コメントへ)2024/09/25

AICHAN

31
図書館本。重たい本ばかり借りて読んでいたので、息抜きに『街道をゆく』をチョイス。まず「甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみち」。読んでみたら以前に読んだことのあるやつだった。でも、覚えていないことが多かったので堪能。司馬さんの該博さと先見の明にあらためて感心する。「日本は、土地を財産としても投機対象としても無価値にしてしまわねば、自然の破壊などという前に、精神の荒廃が進行し、さらには物価高のために国民経済そのものが破産してしまうにちがいない」とある。これは1973年から74年にかけて書かれたものなのだ。2016/05/27

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