朝日選書<br> 源氏物語のこころ

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源氏物語のこころ

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022631350
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C0395

出版社内容情報

精神科医で小説家の著者が50年にわたって読みこんだ『源氏物語』。名作を底支えしている、300以上もの心の言葉から、紫式部のネガティブ・ケイパビリティに注目、その創作視点に迫る。*精神科医で小説家の著者が、50年にわたって読みこんできた『源氏物語』。この長大な名作が、千年の時を読みつがれてきた秘密とは何か。全54帖を通して繰り返される別離と死別の様相。主な25人の女君たちの生き方、人生観の違いを「心表現」でどのように描きわけたのか。さらに藤壺宮をめぐる光源氏と桐壺帝のように、恋に挑む7つの「三角関係」に複雑な心の道筋を追う。本居宣長、小林秀雄の『源氏物語』への洞察を礎に、短篇『源氏の君の最後の恋』を書いたユルスナールにつなげる独自な文学地図を示し、微細で多様な心の言葉から大作に向かう道筋を解きあかす。紫式部の「ネガティブ・ケイパビリティ」を丹念に探り当てた、真新しい視点による『源氏物語』の最良の手引書。*紫式部が「こころ」をとらえる基本のことば  本居宣長が紫式部にみた恋の道、「物のあはれ」  本居宣長から小林秀雄へ  源氏物語54帖のあらすじ、別離と死別  こころの不安と迷い/「心の鬼」とは何か  主な女君たち二十五人の心  光源氏の恋挑みと心  文化・風俗の中の心(碁と双六、琴、蹴鞠……)  四十七帖「総角」は紫式部の最高到達点  (「目次」から)

内容説明

精神科医で小説家の著者が、50年にわたって読みこんできた『源氏物語』。この長大な名作が、千年の時を読みつがれてきた秘密とは何か。全54帖を通して繰り返される別離と死別の様相。主な25人の女君たちの生き方、人生観の違いを「心表現」でどのように描きわけたのか。さらに藤壷宮をめぐる光源氏と桐壷帝のように、恋に挑む7つの「三角関係」に複雑な心の道筋を追う。本居宣長、小林秀雄の『源氏物語』への洞察を礎に、短篇『源氏の君の最後の恋』を書いたユルスナールにつなげる独自な文学地図を示し、微細で多様な心の言葉から大作に向かう道筋を解きあかす。紫式部の「ネガティブ・ケイパビリティ」を丹念に探り当てた、真新しい視点による『源氏物語』の最良の手引書。

目次

第1章 紫式部が「こころ」をとらえる基本のことば
第2章 源氏物語五十四帖のあらすじ、別離と死別
第3章 こころの対比
第4章 不安と迷いに揺らぐこころ
第5章 物語を動かす興味を持つ心
第6章 現代語とは異なる三つの「心」表現
第7章 主な女君たち二十五人の心
第8章 光源氏の恋挑みと心
第9章 文化・風俗の中の心
第10章 四十七帖「総角」は紫式部の最高到達点
第11章 心と魂・胸・身

著者等紹介

帚木蓬生[ハハキギホウセイ]
1947年、福岡県生まれ。作家、医学博士・精神科医。東京大学文学部、九州大学医学部卒業。九大神経精神医学教室で中尾弘之教授に師事。1979~80年フランス政府給費留学生としてマルセイユ・聖マルグリット病院神経精神科(Pierre Mouren教授)、1980~81年パリ病院外国人レジデントとしてサンタンヌ病院精神科(Pierre Deniker教授)で研修。その後、北九州市八幡厚生病院副院長を経て、福岡県中間市で通谷メンタルクリニックを開業し、現在は専業作家。多くの文学賞に輝く小説家として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Sato19601027

70
源氏物語が千年に亘って読み継がれてきた秘密の一部を垣間見ることが出来る一冊。帚木先生が源氏物語研究と「香子 紫式部物語」を書く為の源氏物語翻訳から導いた「心」表現の技法を詳らかにしている。人物描写や人との別れを描く際に、あるいは、物語の25人の女性の生き方や人物像を描く際に、「心」表現の違いを際立たせている。例えば、紫の上は「心うつくしく/心用い/すぐれたる心ざし/心にくし」など、浮舟は「夢の心地/若き心地/心弱さ/浮きたる心地/けしからぬ心/心浅く」などで描かれ、人物の性格や位置づけが形成される。深い。2025/03/15

きょう

8
こころ、心、御こころ。源氏物語に使われている言葉を分析してみたら…。執筆時期の近い作品と比べているのがとても興味深いです。「心細し」「心憂し」が女性の作品には多めなのに土佐日記、伊勢物語、竹取物語にはほぼ使われていない(枕草子は心細くない)。落窪物語には使われているので、女性作家による作品ではと推測。光源氏を、女君を次々に登場させるための狂言回しとして見る、ウィリー訳で源氏物語を読んだマルグリット·ユルスナールは紫式部を「中世日本のプルースト」と称したと。光源氏と道長か共に「心長き」人だそうです。2025/04/10

真琴

6
源氏物語の中の様々な「心」の表現は、紫式部のネガティブ・ケイパビリティの中から生まれたと述べられている。女君らの生き方などから生まれる「心表現」の違いは面白く、この視点を踏まえて「源氏物語」を読むと彼女らへの見方も深まると思った。「枕草子」「栄花物語」「和泉式部日記」著者の「香子」などとの対比も面白く読んだ。2024/11/18

読書家さん#2EIzez

5
いうが、こころばえみたいに、こころがはえるという 現代語よりあっさりしていて読後印象がまったく違ってくる。作者は担当直入にいうと、この豊かなこころを駆逐したのは、キモチ悪いその「気持ち」という文字、気安い悪貨がはびこったためとあります。 せめて日常生活でこのキモチ悪い悪貨を使わないように こころがけたいということです。  この本は精神科医は医師の中でも患者のこころの何百種をチェックするのかとおもった。2025/02/16

読書家さん#2EIzez

5
最近派生?英語みたいなのがよく出てきてわからないんだが、朝日新聞でネガティブケイパビリティという答え留保について取り上げていたので読んでみた。作者は、ははきぎほうせいと言う人で東大文学から医学に進んでフランス精神科医で二年研修とある。  知とは、こころに生成する多様な心象と一致、区別、把持して自己と世界を理解することとある。 SNSの対等でこのこころの表現が即席の思いつきで発言 気持ちの、イイねが最たるものとある。 こころの危機は日本語にも影響している。平安時代は こころの表現が何百通りあったと2025/02/16

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