朝日選書<br> 変質する平和主義―“戦争の文化”の思想と歴史を読み解く

個数:
電子版価格
¥1,799
  • 電子版あり

朝日選書
変質する平和主義―“戦争の文化”の思想と歴史を読み解く

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月25日 12時51分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022631329
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0321

出版社内容情報

戦後の「反戦主義」はなぜ有名無実化したのか? その理由の一つに、戦争体験や生活感情に基づいた市民感覚の喪失が挙げられる。日本人の平和思想の変遷を、歴史・文化・メディアの観点から論じ、戦争への想像力を取り戻す手がかりも示す。

内容説明

戦後、日本人は「戦争と平和」をいかに認識し、その認識はどのように変化したのか―。1989年以降の日本社会における「戦争と平和」の精神史を叙述し、市民的価値観が弱まり、“戦争の文化”が胎動していく様相を、歴史社会学的、思想的アプローチを通して考察し、戦後日本における国家と個人の位相を捉える。1990年代の「第三の開国」による“平和主義のグローバル化”、2000年代に広まった新自由主義がもたらした“日常のサバイバル=戦争化”、ウクライナ戦争後に強まりつつある“パワー・ポリティクス的な世界把握の浸透”。これらを経て平和主義がより現実主義的なものに変質していく動静を明らかにし、民主主義の行方を示す、著者の新境地。

目次

第1章 「戦争」と「平和」の現在地―ウクライナとイスラエルから考える(「戦争の文化」とは;ドローン・AI・「非正規」の戦争 ほか)
第2章 「第三の開国」と「第二の敗戦」―一九八九年から二〇〇一年まで(ポスト冷戦期と「イデオロギーの終焉」;グローバル化の進展 ほか)
第3章 再定義される「戦時下」のこころと身体―二〇〇一年から二〇一一年まで(「対テロ戦争」からイラク戦争の時代;「小泉劇場」の文法 ほか)
第4章 震災後社会を「どう生きるか」―二〇一一年から現在まで(脱原発と社会運動;「感謝」するニッポン ほか)
終章 来るべき平和主義へ(鶴見俊輔とアレクシエーヴィチ;「民主主義」とは何か;民主主義による「戦争と平和」;来るべき平和主義へ)

著者等紹介

山本昭宏[ヤマモトアキヒロ]
1984年奈良県生まれ。京都大学大学院文学研究科現代文化学専攻二十世紀学専修博士後期課程修了。博士(文学)。神戸市外国語大学外国語学部准教授。日本学術振興会特別研究員などを経て現職。専門は日本近現代史、メディア文化史、歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホシ

16
1989年から現在まで3期に分けて日本人の「戦争と平和」観を論じます。1期はグローバル化に対する文化的反発から国民主体の内に閉じた平和主義。2期は戦争と平和の峻別が曖昧になる中で現実的・打算的・功利的な平和主義。3期はこれまでの生活保守主義的な考え方がより現実的な重要性を増し、政策の理由付けが後回しされる平和主義と私なりにまとめました。著者は日本の民主主義が戦争を選択する可能性があるとします。”自衛”のための戦争は既にコンプラがあるので「これは自衛だよ」と言い張って開戦。こんな世が来るのでしょうか?2024/10/06

ののまる

4
ええっと、つまり…2025/05/09

Oki

1
自他の情況認識の変化に伴い、平和主義が変化していくのはしごく当然の事ではあると思う。 確かに戦前の日本は今のロシア・中国のようなところが少なからずあり,「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意する。」はそれなりの妥当性があった。2024/08/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21982500
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品