朝日選書<br> 新宿 「性なる街」の歴史地理

個数:

朝日選書
新宿 「性なる街」の歴史地理

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年06月21日 06時38分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022630773
  • NDC分類 384.9
  • Cコード C0336

出版社内容情報

【社会科学/社会】ヘテロ、ゲイ、レズビアン、女装者が共存する「性なる街」の歴史地理。新宿が御苑周辺から西に拡大しながら、さまざまな性が共存する盛り場になっていく過程を、地図や交通網、地形、古老の証言によって解説する。古地図・古写真多数掲載。

三橋順子[ミハシジュンコ]
著・文・その他

内容説明

新宿の歓楽街は、酒場、ソープランド、ゲイタウン、女装者のコミュニティ、レズビアンが集まる店などが混在する、他に類のない地域だ。今にぎやかな歌舞伎町界隈はもともと場末で、戦後まもなく都電の停留所が移転してきて栄えるようになった。闇市に起源をもつ飲み屋街がいくつもあり、非合法な買売春が行われた「青線」だった。新宿御苑に近い「二丁目」は、江戸の宿場町・戦前の遊廓・戦後の「赤線」といった男と女の色街の跡地だ。1958年(昭和33)の売春防止法で、買売春が黙認されてきた「赤線」は没落、そこに1960年代末からゲイバーが集まりだして、世界有数の「ゲイタウン」が形成されていく。古地図や写真の中に、街の片隅に、わずかに遺されたかつての「性なる場」の痕跡を掘り起こし、「盛り場・新宿」ができあがる過程を読み解く。

目次

第1章 「新宿遊廓」はどこにあった?
第2章 「赤線」とは何か(1)―その成立
第3章 「赤線」とは何か(2)―実態と経済
第4章 「赤線」とは何か(3)―その終焉
第5章 新宿の「青」と「赤」―戦後における「性なる場」の再編
第6章 欲望は電車に乗って―都電と「赤線」
第7章 「千鳥街」を探して―焼け跡・闇市系飲み屋街の記憶

著者等紹介

三橋順子[ミツハシジュンコ]
1955年生まれ。性社会・文化史研究者。明治大学・都留文科大学・関東学院大学非常勤講師。主な研究分野はトランスジェンダー(性別越境)、買売春(戦後)の歴史的分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hitotak

6
江戸時代からの新宿の色街としての歴史をひもとく。女性研究者がこの分野を論じると同性として女性への同情心、又は蔑視等で偏った見方になるものもあるように思うが、著者は新宿の女装バーで働いた経験もあり、当事者として遊里・新宿を語る視点は新鮮だ。赤線時代は職業人として案外守られ、高給を稼げる数少ない仕事という割り切りもあったようだ。昭和20~30年代の新宿の住居地図と写真、実録小説や様々な証言から過去の街の様子を少しずつ再現していく手法は苦労もあったと思うが、かつての街が段々確かな形に蘇っていく様は面白かった。2019/02/07

ますりん

4
「盛り場の歴史散歩」読了以降、昔の地図を眺めながら酒を飲むのがすっかり定番となってますが、この本は、場所は前半は東京を中心とした赤線青線地帯について、後半は新宿について、時間軸はほぼ戦後以降に限定し、消えた街生まれた街、顔を変えた街、当時の風俗を膨大な写真資料、地図資料とともに解き明かしていくという、著者の長年の苦労が偲ばれる大作。著者はトランスジェンダーの方で、この世界で働いている方々(男女LGBT問わず)に向けるまなざしはいつも優しい。2018/10/22

わ!

2
面白い!著者が、トランスジェンダーよりの人であるからこそ、こんな一冊が書けたのだろうと思える。書かれているのは、新宿の歴史であり、東京都内の花街の歴史であり、廓であったり、赤線であったり、青線であったりするのだが、それらがどのような経緯でそこに発生し、どのような流れて現在、どのように至っているのかまでが、ものすごく学術的に書かれている。その書きっぷりが「いやらしさ」もなく、と言ってそう言った夜の街の悲惨さを連想させるような書き方でもなく。淡々と読みやすい一冊となっているのだ。2018/12/08

onepei

2
手段そのものはオーソドックスではあるが、珍しい視線からの研究。2018/11/11

貴船綏子

1
おもしろくて一気に読んでしまった。著者が興味を持ったきっかけから始まって資料を集め、場所を突き止め、背景がわかってくる過程にわくわくします。コラムで触れているファッションについては短いけれどその他の似たテーマの本にはない、この本ならではの目線だなーと思いました。2018/11/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13165836
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品